【自分で尾行を・・と考えるのは危険!失敗しやすい素人の浮気調査】
夫の帰りが急に遅くなった。
または休日出勤や出張が増えた、深夜遅くまで誰かとラインしているようだ・・。
そんな兆候があれば「浮気しているかも!」と不安に思うのは当然ですよね。
中には「だったら仕事帰りに夫を尾行して自分で証拠を掴めばいい!」と安易な気持ちで考える人もいます。
自分で証拠を押さえれば、探偵に支払う費用も掛からないし、この目で確かめることが出来る・・そう思ってしまうのでしょう。
しかし、ここには大きな落とし穴が存在します。
あなたが想像する以上に浮気の尾行調査は難しく、失敗しやすいものだからです。
今回はなぜ自分で尾行すると失敗しやすいのか、素人とプロの調査の違いについて考えてみたいと思います。
目次
自分で夫の尾行をするのは避けた方が良い理由とは
探偵にお金を払う必要がない、しかも友人などに頼むより確実!
自分で夫の尾行をして浮気現場を押さえたい、証拠の写真を撮影したいと考える人も中にはいます。
しかし、妻が夫を尾行するのは想像以上に難しく、失敗する人が後を絶ちません。
では、なぜ夫の尾行は失敗しがちなのか?まずはその理由を確認しておきましょう。
尾行がバレやすい
夫の尾行をしよう!そう考えた場合、あなたは変装をして近づこうと考えるはずです。
帽子やウィッグを被ったり、メガネやマスクをして夫の後をつければ夫には気づかれない、尾行は成功する・・そう思ってしまうのではないでしょうか?
しかし、あなたの背格好は夫にとってとても印象に残っています。
夫は浮気相手と会う場合、少なからず周囲を警戒します。
あなたや知人などに見られていないか、怪しげな人はいないかと確認します。
毎日顔を見合わせる妻に気が付かない男性はほとんどいません。
あなたが夫の背格好に似た夫を見つけたときに夫のことを連想するように、夫もまたあなたに似た人をあなたに連想します。
妻に尾行されていると気が付けば、夫は浮気相手と会わずにまたは離れてしまい当日のデートはキャンセルすることになるでしょう。
つまり、浮気現場や密会現場を押さえることは出来ません。
そしてあなたに気が付かれていることを知った夫は、以降はもっと巧妙な手段でデートするようになるでしょう。
不審者扱いされる
探偵による尾行追跡調査や張り込み、聞き込みは「探偵業法」で認められた行動です。
届出をきちんと出している者だけが許される行為であることを知らない女性も多くいるので注意が必要です。
つまり、尾行は探偵として届け出た人以外が行えば「違法行為」という扱いになることを覚えておかねばなりませんね。
「自分の夫を尾行してどこが悪いの?」とあなたは思うかもしれません。もちろん尾行するのが夫だけであれば、さほど問題はないでしょう。
しかし、浮気相手と行動している時に尾行をした場合、浮気相手はあなたとは赤の他人です。
赤の他人を尾行したら、それは「つきまとい」行動と認識される可能性もあります。
周囲から見ると、変装して顔を隠した女性がカップルの後をつけて歩いていれば、ただの不審者にしか見えません。
不審者扱いされ、通報される危険があることも覚えておきましょう。
精神的苦痛が大きい
「嘘であって欲しい」そんなわずかな願いを込めて夫を尾行し、浮気相手らしき女性とデートする夫を見てあなたは正気を保っていられるでしょうか。
勇気を振り絞って証拠を掴もうと尾行しても、夫が女性と一緒にいる場面を見れば大きな精神的苦痛を味わうことになります。
夫のことを信じていた、好きだった方であれば尚更ですが、そうでなかった場合でも現実を突きつけられると大きなショックを受けることになるのは間違いありません。
夫の浮気は悲しい現実ですが、直に目で見るショックは何とも言えない悔しさ、悲しさを負ってしまいます。
精神的に大きなダメージを受けないためにも、自分で尾行するのは避けた方がいいでしょう。
写真を撮っても法的に認められないレベルになる可能性が高い
法的に認められる浮気の証拠・・いわゆる「不貞の証拠」として認められるためには、ある条件が必要です。
「浮気相手とラブホテルへ出入りする鮮明な画像や動画」「浮気相手の家に最低でも3回以上出入りしている鮮明な画像や動画」などが代表的なものですが、該当する場面のものであれば、何でも認められるという訳ではありません。
つまり、夫と浮気相手の間に肉体関係が確実にあったであろうと推測できる証拠が必要なわけです。
どちらに関しても言えることですが、夫や浮気相手が「これは自分ではない」と言い逃れできないほど鮮明なものである必要があります。
つまり、顔がボケていたり、ブレてしまっていれば「私ではない」と逃げられてしまい、証拠としては採用されない可能性が高くなります。
暗闇の中、車でラブホテルへ入っていく夫をあなたのスマホやカメラでしっかりと撮影できるでしょうか?
浮気相手の家を突き止め、最低でも3回以上、それもしっかり証拠として認められる画像や動画の撮影はできますか?
証拠として認められるものを裁判所に提出したいと考えているのであれば、自分で証拠を押さえるのはハードルが高いことだと分かるのではないでしょうか。
素人とプロの浮気調査の違いを知っておこう
尾行する・・という行為自体は素人もプロも同じかもしれませんが、調査方法や内容はまったく異なります。
まずはどんなところが違うのか、確認しておくと分かりやすいかもしれませんね。
数人で徹底した張り込みや聞き込みそして尾行ができる
探偵は探偵業法で「張り込み」「聞き込み」「尾行」調査が仕事として認められています。
あなたができる浮気調査は「尾行」だけかもしれませんが、探偵であれば様々な調査が可能です。
周囲に聞き込みをしたり、素行調査で相手を突き止めることもできます。
浮気相手の顔は判明したけど、相手はどこの誰なのかが分からなければ慰謝料の請求が出来ません。
名前や住所、職場などを突き止め、内容証明郵便を送る必要があるからです。
また、探偵が行う浮気調査の場合、調査員は複数名(2~3名程度)で構成されます。
一人で浮気調査を成功させるのは大変厳しく、いくら慣れている探偵といえども見失う危険があるのがその理由です。
特に自家用車で移動していれば、信号などで見失ってしまうことも大いに考えられます。その点、複数名で行えば1人が見失ったとしても、もう1人が追跡に成功していれば問題はありません。
特殊な機器で鮮明な証拠を押さえることができる
例えば深夜のラブホテルから出てきた夫に対し、遠赤外線カメラなどの特殊な精密機器を使って鮮明に動画や写真撮影を行います。
また、密会現場がビジネスホテルの場合であれば、同じようにホテルに入り、夫と浮気相手が同じ部屋に入っていく様子を撮影する場合もあります。
飲食店では録音機器を用いて二人の会話を録音したり、車で移動する場合でもしっかりと追跡調査を重ねます。
夫にバレずに浮気調査ができる
あなたが夫の尾行をする場合、かなりの扮装をして夫にバレないように工夫しなければいけません。
前述しましたが、大多数の方は帽子やカツラを被ったり、マスクやサングラスなどの重装備で臨むはずです。
そうでなければ妻であるあなたの顔は、夫に一発で見抜かれてしまいます。自分で尾行する際に大袈裟な扮装をするのは仕方がない話です。
ですが、そのような怪しげな格好をした人物が近くにいれば、夫は敏感に異変を察知します。「もしかしたらアイツかも・・」と思い、浮気相手との約束を変更したり、しばらく浮気相手に会わないようにするかもしれません。
夫に浮気調査をしていることがバレてしまえば、以降の調査は間違いなく困難になります。
せっかく浮気の兆候に気が付いたとしても、それ以上の調査ができなければ証拠を押さえることすら出来なくなるでしょう。
一方、探偵は夫に顔が知れていません。素顔のまま、街に溶け込んで調査を行います。
夜の繁華街であれば、仕事帰りのサラリーマン風で。
日中の観光地であれば、カップルを装ってターゲットに近づき、夫にバレずに浮気調査をしていきます。
夫に浮気調査を悟られるのは「調査失敗」を意味します。あなたが扮装して近づけば近づくほど、その危険は増すことを覚えておきましょう。
調査報告書の作成ができる
夫婦ではない第三者である探偵に依頼すると、夫の浮気調査に関する「調査報告書」が作成されます。
単に尾行してラブホテルへ出入りした画像を押さえるだけではなく、滞在時間や様子などが詳細に記載されます。
肉体関係があったと推測できる時間は最低でも30分~40分以上滞在したものである必要があります。
15分程度で出てきた場合は「肉体関係を持つには短すぎる」と判断され、不貞の証拠と認められない可能性も出てきます。そこで重要なのが探偵社によって作成された「調査報告書」です。
動画や画像には日付が記載されているものを使用したり、客観的に時刻が分かる証拠を盛り込んでくれます。これもあなたが一人で写真を撮影しても出来ないことのひとつではないでしょうか。
浮気相手の素性・身辺も調べることができる
探偵の仕事は「浮気調査」ばかりではありません。
家出人を探したり、結婚前の子供の交際相手の身辺・素性、転職などに関しての学歴詐称などの調査など、その仕事は多岐に渡ります。
例えば浮気相手に対して慰謝料請求する場合、相手の氏名・住所は最低限知っておく必要があります。
なぜなら内容証明を女性宅に郵送しなければならないからです。相手が慰謝料の支払を拒否した場合は訴訟を起こすことになりますが、この際も相手の氏名・住所を知らなければ話になりません。
身辺調査をしてもらえば、相手は既婚者なのか、職場はどこなのか、実家はどこなのかなどの個人情報を知ることが出来ます。
もし、浮気相手が逃げるように引っ越しして住所不明になっても、職場がわかれば職場に様々な書類を郵送・送達できるので大変便利です。
これらの情報はあなたの夫の浮気調査以外に利用することは出来ませんが、知っておかねばならない重要な情報といえます。
素人が身辺調査をした場合ストーカー認定される危険性も
探偵は業務として尾行、張り込み、聞き込み調査が法的に認められています。
しかし、素人であるあなたが浮気相手の身元を確認しようと家まで追跡したり、職場の確認をしようとするのは完全に違法行為に該当します。
夫の尾行だけであればまだしも、あなたが自分の力で浮気相手の身元を調べ上げるのは無理な話です。
浮気相手を家まで追跡した結果、「不審人物にストーカーされた」と通報されることもあるので注意が必要ですね。
プロの浮気調査を依頼するメリットは『確実に裁判でも使える証拠』が押さえられること!
夫の浮気の証拠を押さえたい!出来ればお金をかけずに自分で尾行して証拠を掴みたい!・・そう思う気持ちは理解できます。
しかし、せっかく苦労して証拠の写真を撮影出来たとしても、実際に「不貞の証拠」と認められるケースは極めて稀です。
素人がスマホや市販されている普通のカメラを使って撮影したところで、言い逃れできないほどの証拠として突きつけるのは困難だからです。
不貞の証拠を確実に押さえることができる
夫が浮気しているのが間違いなければ、探偵に浮気調査を依頼した場合、確実に不貞の証拠を押さえることが出来ます。
これさえあれば、離婚裁判や慰謝料請求、または再構築を考えていても、あなたに有利に話が進めることができます。
素人が尾行しても報われることはほとんどない
探偵はいまや、評判がわるければ淘汰されていく一方の業種です。
口コミ評価や評判のよい探偵を選び、あなたが夫が浮気していると確信した状況証拠を提出すれば、早く短時間での調査が可能です。
調査や料金に関する問い合わせや相談に親切・丁寧に応えてくれる探偵を選べば、自分で尾行するより効果的な調査が望めるはずです。
わずか数万円程度での支出で確実な証拠が得られる探偵と、自分自身で身バレ覚悟で行う浮気調査。
しかも、苦労の割には法的に浮気の証拠として認められることはほとんどなく、精神的苦痛を伴う尾行は失敗する可能誌がかなり高いということを知っておかねばなりません。
どちらがいいのか考えてみると答えは明らかではないでしょうか。