「ラブホテルじゃないビジネスホテル等の宿泊施設への出入りは浮気の証拠になるの?」
夫の様子が怪しいと感じ、財布やカバンを探ったら、ビジネスホテルやシティホテルの領収証がたくさん出てきたとしたら・・あなたはどんな判断をするでしょうか?
一般的にはラブホテルへ出入りしている証拠を押さえたら、浮気の言い逃れは出来ないですよね。
でも、同じようにベッドがあり、宿泊施設であるビジネスホテルへ出入りしているという事実は、果たして浮気の証拠になるといえるのでしょうか。
今回は夫がビジネスホテルやシティホテルへ出入りしているという事実があれば浮気の証拠になるかどうかについて考えてみたいと思います。
目次
ラブホテルと宿泊施設の出入り写真では何が違うのか?
ラブホテルへ出入りしている写真や動画があれば、一発で「浮気していた」「肉体関係があった」ということが証明されるといいます。
異性と一緒に宿泊施設へ出入りしているのであれば、ラブホテルでもビジネスホテルでも一緒のように感じますよね。
ですが、宿泊可能であるビジネスホテルやシティホテルとラブホテルでは利用目的に大きな違いがあります。
ラブホテルは性行為の場
ラブホテルというのは、そのものズバリ、肉体関係を持つ場所という認識が一般的です。宿泊するにせよ、休憩の数時間だけだったにせよ、ラブホテルへ行くというのは「性行為」をするためという明確な目的があったと推測できます。
ですから、ラブホテルへ出入りしている写真や動画があれば、間違いなく「肉体関係があった」として法的に認められることになりますね。
時にはラブホテルへ出入りしている写真を証拠として出されたとしても、「体調の悪い女性を介抱してただけ」「一緒に飲んでいた、語り明かしただけ」と苦しい言い訳をする人もいます。
しかし、こんな言い逃れは通用しませんし、女性と二人きりでラブホテルで過ごしていたという事実があれば、浮気していたのは確実と考えられます。
ビジネスホテルや旅館は仕事として使われることもある
一方、ビジネスホテルやシティホテルや旅館などの宿泊施設に女性と出入りしている写真が撮れた場合はどうなるでしょう?妻の立場からいえば、女性と密室で過ごすのですから肉体関係がなかったとは考えにくいはずです。たとえラブホテルではなかったにせよ、男女が他人の目に触れない状態で一つの部屋で過ごすのですから、目的はひとつとしか思えないのが普通です。
しかし、ビジネスホテルというのは商用で使うことも全くないとは言い切れない場であるのも事実です。商談に使ったり、会議に使われることもありますし、出張で宿泊する機会も勿論あります。一応、ラブホテルとは違い、一般的には肉体関係を持つ場という認識ではないですよね。でも、密室の空間でベッドがあるという状況はラブホテルもビジネスホテルも同様です。
小賢しい人であれば、「ラブホテルへ出入りしていたら浮気の証拠になるけどビジネスホテルなら大丈夫」と、堂々と浮気する場所をビジネスホテルと決めているという人もいるといいますから驚きです。
浮気の証拠になるのはラブホテルへの出入りだけなの?
法的に認められる「浮気の証拠」となるものに、『ラブホテルへ出入りしている明瞭な写真や動画』が挙げられます。
慰謝料請求や自分に有利な離婚が認められる浮気の証拠は『肉体関係の有無』が認められるものである必要があります。ですから、「性行為する場所」であるラブホテルへ出入りする写真や動画は「肉体関係があった」と法的に認められるのです。
では、他に夫と浮気相手の間に肉体関係があったと認められる証拠は他にないのでしょうか?実はラブホテルへ出入りする写真や動画の他にも「肉体関係があったであろう」と認められる証拠はあります。
それは「浮気相手の家に最低でも3回以上、できれば5回程度出入りしている明瞭な写真や動画」「 浮気相手との肉体関係を認めた動画」「浮気を認めたものを文章にしたもの」などが該当します。
肉体関係があったと認められる証拠を不貞の証拠という
前述した証拠があれば、夫と浮気相手の間には肉体関係があったと認められ、慰謝料請求の対象になります。
この肉体関係があったと認められる証拠を『不貞の証拠』といい、調停や裁判などに発展した場合も、言い逃れできない証拠として扱われることになります。
ですから、『夫や女性に浮気を認めさせたい』、『謝罪してもらいたい』、『慰謝料を支払ってもらいたい』と考えるのであれば、この「不貞の証拠」を押さえられるかどうかがカギになるのは間違いないといえるでしょう。
一度だけのビジネスホテルへの出入りだけでは浮気の証拠にはならない
では、ラブホテルではない宿泊施設で女性と宿泊したり、休憩しても「浮気」「不貞行為」として認められないのでしょうか?施設の名称が違うだけで、個室に二人きりという状況は同じであるはずなのに、何となく腑に落ちないような気がしませんか?
ビジネスホテルやシティホテルは確かに性行為をする場所ではありません。ですが、限りなくプライベートな密室空間である以上、男女二人で過ごしていれば関係はあったと考えるのが普通です。
しかし、二人の間に肉体関係があったと証明するには複数回のビジネスホテルへ出入りする証拠の画像が必要です。1度きりだった場合、様々な言い訳が通用してしまう恐れがあるからです。
体調が悪くなったので休んでいた
女性と一緒にビジネスホテルへ出入りしている写真を撮影しても、1度きりだった場合は「彼女の体調が悪くて休んでもらっていた」と言い訳するケースが多いようです。室内を盗撮するわけにはいかないので、そう言われてしまえばどうすることも出来ません。肉体関係がなかったことを相手は証明できませんが、あなたも肉体関係があった証明ができない以上、不貞行為は認められないと考えられます。
他者に聞かれたくない商談をしていた、悩み相談を聞いていた
商用にも使用されるビジネスホテルでは、商談や会議が行われることもあります。ですから、ホテルのロビーなどでは出来ない重要な話を個室で交わすという事も、全くないわけではありません。
取引先の女性が相手だった場合であれば「商談をしていた」、同僚の女性であれば「会議をしていた」「会社では話しにくい相談に乗っていた」と言い訳するケースが多いようです。もちろん、本当に商談していた可能性もゼロではありませんし、誰にも聞かれたくないような相談をすることも無きにしもあらずです。1度きりの証拠写真だった場合は、「話をしていただけ」と言い切られるケースが多いと考えられます。
同室ではなかった
夫と浮気相手が同僚だった場合、同じビジネスホテルへ宿泊して「出張で宿泊していただけ」「部屋は二つ取っていた」と言い出すことも考えられます。多くの会社員は地方へ出張の際には、ビジネスホテルで宿泊することが多いはずです。もちろん同僚と一緒に出張する時もあるでしょうし、そのような場合は同じホテルへ泊まることもあり得る話です。
夫と女性が二人きりでビジネスホテルへ出入りしている写真を撮っても、1度きりのものであれば、単に出張時のホテルが同じところだった可能性も否定できません。不貞の証拠は「確実に肉体関係があった」と認められるものである必要があります。ですから、例え女性と一緒にホテルへ出入りして宿泊していたとしても、1度きりの証拠写真は「不貞の証拠」とは認められません。
性行為する場ではないビジネスホテルは女性宅への出入りと同様に考えよう
裁判などで採用される不貞の証拠となるものに、女性宅へ複数回出入りしている写真や動画があります。自宅というのは密室な空間ではありますが、性行為をするためだけの場所ではありません。そのため最低でも3回以上、できれば5回程度出入りしている写真でなければ「肉体関係があったであろう」と認められません。
同じようにビジネスホテルも、性行為だけをするための場所ではありません。しかし、女性と何度も一緒にビジネスホテルへ出入りするのは、浮気をしている可能性が濃厚であるのは間違いないといえるでしょう。ですから、ラブホテルへ出入りする証拠の写真や動画は、自宅への出入りと同様に考えるのが良いはずです。1度きりの出入りでは間違いなく不貞行為とは認められません。複数回の証拠写真が必要になるでしょう。
ビジネスホテルへの出入り写真を浮気の証拠にするためには?
ビジネスホテル等の宿泊施設へ出入りする写真は複数回分が必要なことが分かりました。
でも、それだけでは浮気の証拠になる「不貞の証拠」にするためには、若干弱いと考えられます。その理由とは何なのでしょう?
女性宅への出入り写真は、二人が同室にいることが確認できます。しかし、ビジネスホテルには多くの部屋があります。二人が一緒に出入りしていたとしても、同室にいたという確認が取れなければ、不貞の証拠としては少し弱いと言わざるを得ません。できれば、二人が同室に入っていく画像を撮影出来れば、証拠としては完ぺきといえるでしょう。
探偵に浮気調査を依頼して同室に入るところを撮影してもらうという方法も
ビジネスホテルへ出入りする写真は、もしかしたら自分で撮影することが出来るかも・・?と思っているかもしれません。
しかし、1度きりであるならまだしも、5回も尾行して撮影するのは非常に困難です。また、証拠写真は明瞭である必要があるので、ボケたりブレていては証拠としては認められません。暗闇の中、バレないようにフラッシュも焚かずに鮮明な写真を撮るなんて、素人には不可能なことです。
探偵に浮気調査を頼めば、専用のカメラでしっかりと証拠写真を撮影できます。もちろん顔も知られてませんので、堂々と尾行することができるでしょう。また、今ではカメラに見えないボールペンサイズのカメラなどもあります。同じビジネスホテルに潜入して、同じ部屋に入っていく様子を押さえることだって不可能ではありません。
状況証拠を集めて探偵には短時間で複数回の調査を依頼しよう
性行為する場ではないビジネスホテルでの出入り写真を「不貞の証拠」にするためには、様々な困難が待ち受けます。自分ひとりで対応するのは、かなり厳しい話です。でも、あなたが夫の動向をしっかりと把握し、「この日に出張が入った」「毎週火曜日に帰宅した際に女性の香りがする」などの状況証拠を押さえたら、浮気調査は短時間で完了します。
探偵に浮気調査を頼んだら、お金がかかりそうで怖い・・。そう思っている方も多いようですが、あなたが夫の浮気しそうな日を把握していれば調査は短時間で済みます。複数回の証拠写真が必要ですが、時間を短く設定しピンポイントで調査を依頼したら、費用はかなり抑えることができるでしょう。
ビジネスホテルへの出入り写真は複数回分があれば浮気の証拠になる!
ラブホテルと違い、性行為そのものをする場所ではないビジネスホテルへ出入りしている写真は、1度きりでは浮気とは認められません。やはり、継続的に、不自然に、密室であるビジネスホテルへ二人で出入りしていたという証拠が必要です。最低でも3回、出来れば5回程度の証拠が欲しいところですね。
「自分でそんなに証拠写真は撮れない」・・そう考えるのも当然ですし、あなたが張り込んで写真を撮っていることがバレたら一貫の終わりです。二度とあなたにはバレないように浮気の手法を変えるはずなので、浮気の証拠を押さえるのは不可能になってしまうでしょう。
無理をして不貞の証拠が押さえられなかったら、あなたは慰謝料の請求さえできません。離婚したいと思っても、有利な立場で離婚するのも難しくなるでしょう。やはり、ここは浮気調査のプロである探偵にお任せするのが一番。なにより明瞭な証拠を押さえてくれますし、上手くいけば同じ部屋に入る写真だって押さえることだって可能です。
あなたは、いつ夫がビジネスホテルへ出入りしているのか、女性と会っているのかが分かるように小さな状況証拠を集めましょう。遅く帰宅する日や出張する日、女性の残り香がする日などを日記につけるだけでも、浮気する日の見当がつきやすくなります。夫が女性とビジネスホテルで浮気しているのでは?と不安な方は、まずは一度、探偵に相談してみるのも良い方法ではないでしょうか。