「浮気相手とはすでに別れたけれど、お前と離婚したい」・・こんなことを夫から突然言われたら、誰しもが驚くはずです。こんな時は大概まだ不倫は継続中。しかもあなたと別れた後は浮気相手と再婚を考えているパターンが多く、浮気が原因で別れたことにしないように工作していることが考えられます。
今回は夫が浮気相手と口裏合わせをし、別れていることにして離婚を進めようとしている時はどうすべきかを考えていきたいと思います。
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浮気相手とは別れたけど離婚を切り出すのはクロと考えよう!
あなたに一度浮気がバレた後「浮気相手とは別れたけれど、もうお前とは別れたい」「浮気とは関係なく、お前とは今後やっていけそうにない」という夫の言葉に真実はありません。
ほぼ100%に近い確率で浮気相手との関係は続いています。そして、あなたと『浮気が原因ではない、性格の不一致』が理由で離婚を成立させ、浮気相手との再婚を考えているといって間違いないはずです。
浮気の有責者からの離婚は基本的に無効
民法では有責者からの一方的な離婚届は受理されません。つまり、浮気が理由で離婚するのであれば、夫からの離婚は不可能ということになります。しかし、一般的な協議離婚で「性格の不一致」などの原因であれば、強引に離婚に持ち込むことは可能です。
多分、夫は「浮気相手と別れた」と言えば、離婚理由が不倫にはならないと思っているはず。厳密にいえば、例え別れていたとしても不倫した事実があれば、あなたは役所に『離婚届不受理申出』を届けることができます。まずは、夫から離婚を切り出されたら、迷わずに役所に離婚届不受理申出を提出しましょう。
浮気相手を問い詰めても口裏合わせをしているので無駄です
浮気相手を知っているのであれば、本当に夫と別れているのか問い詰めたくなる気持ちは分かります。しかし、問い詰めても時間の無駄です。間違いなく夫と浮気相手は口裏合わせをしています。
あなたの夫とは既に別れたと言ってごまかす
あなたが夫と浮気相手の不倫の事実を知っている場合、浮気相手のことも当然知っているはずです。「夫が別れたいと言ってきた。あなたとまだ続いているんでしょう?」と聞いても本当のことは絶対に言いません。「もう別れています!」「会ってません。言いがかりをつけないでください!」と強気な態度をとる可能性があります。
そして「別れる原因はあなたたち夫婦の問題で私には一切関係ない」というスタンスを取ります。浮気が原因では離婚できない、最悪の場合は自分に慰謝料を請求される恐れがあることを知っているからです。あなたの夫と「何を聞かれても知らない、もう別れたといっておこう」と口裏合わせをしています。
「名誉棄損」だと言って逆ギレする
夫が浮気していた事実は知っているけれど、相手が「多分この人であろう」と推測する程度しか知らない場合、問い詰めると逆ギレされる可能性があります。相手が誰なのか確実な証拠がない状況で「あなた、私の夫と付き合っていて結婚するつもりなんでしょう!」等という発言は危険すぎるかもしれません。
浮気していた、そして相手がその女性で間違いないという証拠がなければ「私ではないのに言いがかりをつけられた」「名誉棄損された」と騒がれる心配もあります。あなたの夫から「もし妻が乗り込んで来たらそう言え」という指示があると考えていいでしょう。
離婚理由が浮気であれば、自分も浮気相手も慰謝料を請求される可能性があることを夫も学習しています。自分たちの身の上を守るために、浮気相手とは口裏合わせをしていると断言しても過言ではありません。
夫の友人や同僚に聞いても本当のことは教えません
夫と浮気相手に聞いてもダメなら、夫の友人や同僚に聞けば本当のことを教えてくれるかも・・という考えは捨てましょう。夫の友人や同僚は夫の味方です。あなたに本当のことを教えてくれる可能性が低いのは間違いありません。
友人の妻に浮気の事実は言いにくい
友人の妻に「あなたの夫はまだ浮気しています。浮気相手と結婚するつもりのようです」と言える人が果たしてどれくらい居るでしょうか。自分の発言によって友人の家庭を泥沼化させる勇気がある人はほとんどいないはずです。
実際には家庭の状況や不倫の事実を手に取るように知っていても、わざわざ言うことはしないでしょう。もしかしたら既に夫から「妻から聞かれても知らないふりをしてくれ」と頼まれているかもしれません。
友人や同僚が男性であれば尚更、夫の立場を自分の立場に置き換えて行動します。「妻に浮気が原因で離婚するのがバレて慰謝料を請求されるのがもし自分だったら・・」とわが身に置き換えてしまうでしょう。そんな恐ろしい目に自分が合うのは嫌だ、友人にもそんな思いはさせたくないと思えば、友人や同僚は真実を話すことはしません。
あなたが悪者になっている可能性もある
夫が友人や同僚に嘘八百を語っている場合、あなたが悪者として認識されている可能性があります。「妻の性格が悪い」「夫婦関係が崩壊している」「妻が男と遊びまくっている」と夫が友人や同僚に言っていれば、あなたに本当のことを教えたりしないでしょう。みんな、あなたが家庭を壊した張本人で、嘘をついているのは妻側だと思っているかもしれません。
「うちの夫、離婚したいと言ってきたのですが、浮気していますよね?」と聞いても、責任はあなたにあると思っていれば、事実は語りません。「いえ、あなたとのことで、ずっと悩んでいましたよ」「彼は単純にあなたと離婚したいだけでは?」と、つれない返事しかしてくれないでしょう。
夫は友人に頼んでアリバイ作りを頼むこともある
夫の友人や同僚に浮気の件を問い詰めても教えない場合、すでにあなたの夫がアリバイ工作を依頼しているケースもあります。「○○と飲みに行く」「○○と泊りがけでスキーに行く」と頻繁に名前を出していた友人は、アリバイ作りに加担しているかもしれません。
友人も浮気しており、お互いにアリバイ作りのために協力していれば、あなたに真実を教えたりはしません。もし事実を教えた場合、自分の浮気も妻にバラされてしまう恐れもあります。浮気する既婚者は意外と多いものです。ギブアンドテイクの間柄であれば、友人の浮気をその妻に教えるなどは絶対にしないはずです。
また、単純に「友人の頼みだから協力した」というケースであっても、浮気の協力者だったことを知られるのは嫌なはずです。「もしかしたら自分にも慰謝料を請求されてしまうかも」と思えば、本当のことは言いません。「あなたとの関係に悩んで、僕の家で一晩中語り明かしました」「浮気していた女性とは別れていますよ。離婚するなら夫婦関係が問題なのでは?」と言って夫に味方するのも無理はないかもしれません。
夫と浮気相手に認めさせるには不貞の証拠を押さえるしかない!
夫と浮気相手に『浮気はまだ継続している』『浮気が原因であなたとの離婚を望んでいる』ことを認めさせるのは、確固たる証拠が必要です。夫や浮気相手、友人、同僚、夫の親族に聞いても無駄です。口裏合わせをしているに決まっていますし、逆にあなたが悪者に仕立てられている場合もあるからです。
不貞の証拠がなければ、まず浮気とは認められない
あなたは夫が浮気していた、そして浮気相手と結婚するために自分との離婚を夫が切り出していると思っています。しかし、あなたは法的にも認められる浮気の証拠『不貞の証拠』を押さえているでしょうか?
「キス写真の存在」「妻と別れて結婚したいと送ったメールがある」程度の証拠では、法的に浮気とは認められません。最悪の場合、夫にも浮気相手にも慰謝料請求ができないばかりか、離婚理由が浮気と認定されないこともあり得ます。
不貞の証拠とはなにか
『浮気相手とラブホテルを出入りする鮮明な写真や動画』『浮気相手の居住地に最低でも三回以上出入りしている鮮明な写真や動画』『浮気していたことを認める公的な署名入りの文章』が不貞の証拠と認められています。つまり、夫が自分の意思で他の女性と肉体関係を確実に持っていたという証拠のみが「不貞の証拠」になります。どんなに怪しくても、肉体関係の有無が証明されない限り、法的には浮気と認められません。
例えば、夫があなたの知らない避妊具や精力剤を持っていた、ラブホテルのポイントカードを所持していたという証拠を押さえていたとします。これらのものは限りなく肉体関係があったと予測できる証拠ですが、不貞の証拠にはなりません。「避妊具や精力剤はいつか妻と使うつもりだった」「ラブホのポイントカードは道路に落ちていたのを拾った」と言い逃れすれば、あなたは覆すことはできません。つまり、言い逃れできるものでは「不貞の証拠」にはならないことを、しっかりと覚えておきましょう。
夫と浮気相手に口裏合わせされる時は浮気調査を依頼しよう
夫や浮気相手、夫の友人らに口裏合わせをされて真実を知ることができない時は、迷わず探偵に浮気調査を依頼しましょう。探偵に依頼し、現在も浮気が継続中であることが分かれば、離婚理由は「浮気」「不貞行為」になります。一方的に離婚され、夫と浮気相手が再婚するのを黙って見過ごすのだけは避けたいもの。ここは、調査のプロである探偵に依頼して「不貞の証拠」を押さえてもらうべきです。
一緒に浮気相手の素行調査も頼もう
あなたと離婚して浮気相手との再婚を考えているのであれば、確実に二人の関係は続いています。「別れた」という夫の証言は嘘で、そしてあなたと離婚したい理由が浮気相手との結婚にあることを証明しなければなりません。
再婚を考えるほど深い関係であれば、不貞の証拠は簡単に押さえることが出来るはずです。できれば、あなたと離婚したがっているのは浮気相手と再婚を考えているからだという証拠も欲しいところです。浮気相手の素行調査も一緒に行うと、彼女の普段の動向や言動が判明します。
素行調査で尾行、張り込み、聞き込み調査を行えば、友人らに「やっと彼(あなたの夫)と結婚できそう」と話していたという事実が分かるかもしれません。新居を探している様子や結婚式場の下見をしていた・・ということが判明すれば、離婚は浮気相手と再婚するためのものだということが分かります。黙って見過ごしたり、夫の言いなりになって離婚するのだけは絶対に避けてくださいね。
夫や浮気相手が口裏合わせをする時はプロである探偵に調査依頼で証拠をゲット!
浮気相手とはすでに別れている、でもお前とは離婚したいという夫の言葉を信じてはいけません。夫は確実に浮気相手と繋がっています。そして、彼女と結婚するためにあなたと離婚したがっているはずです。
夫や浮気相手、夫の友人や同僚に聞いても、本当のことは絶対に言いません。間違いなくみんなで口裏合わせやアリバイ作りをしています。どんなに問い詰めても教えてくれないばかりか、逆にあなたが「しつこい妻」として悪者扱いされたり、「名誉棄損だ」と言われてしまいかねません。
そんな時は調査のプロである探偵に「不貞の証拠」と「浮気相手の素行調査」を依頼して、しっかり調べ上げるのが一番です。黙ってこのまま別れてしまえば、あなたは夫を盗られるばかりか、一銭の慰謝料も受け取ることが出来なくなります。大勢に口裏合わせをされてしまえば、あなたはどうすることもできません。探偵にすべての証拠を押さえてもらい、夫と浮気相手の悪事を暴く必要があるでしょう。