「離婚したい」「一人にしてくれ」・・ある日突然、夫に浮気を切り出されたら、あなたはどうしますか?いくら原因を考えても分からない。離婚はしたくないと話を持ち掛けても聞く耳を持ってくれない。家を追い出されたり、夫が出て行ってしまえば離婚は現実的な話になってしまいます。
このように一方的に離婚を切り出された場合、その原因が夫の浮気によるものである可能性が高いと考えられます。浮気が原因で離婚を切り出されたり、家を追い出された時はどうすべきなのかを考えていきましょう。
目次
一方的に離婚を切り出されても、別れる必要はありません
夫が浮気している状態であなたに離婚を迫ったとしても、自分が望まないのであれば離婚する必要はありません。夫は間違いなく浮気を認めない上に、「性格の不一致」で協議離婚を迫るはずですが、あなたが応じる義務はないことを覚えておきましょう。
すぐに離婚に応じるのは絶対にやめて
夫から一方的に「別れよう」と言われたとしても、自分で納得がいかなければ応じずにいましょう。夫から離婚請求裁判を起こされる可能性も少なからずありますが、夫自身が浮気している場合は、そこまでの強硬手段には出ないはずです。
「お前とは気が合わない」「価値観が合わないから離婚したい」等のもっともらしい理由で離婚を切り出しますが、相手にするべきではありません。夫から離婚に関する件で嫌がらせやDVを受けた場合は弁護士や警察、行政機関に相談したうえで、病院へ行って診断書をとるようにして下さい。
一方的に家を追い出されてしまった時にすべきこと
とにかくお前とはいたくない、顔も見たくないと家を追い出されてしまった時は、いったいどうすべきなのでしょうか。あなたは実家に身を寄せているか、アパートを借りて住んでいるはずですが、お金の工面も難しい状況と考えられます。家を追い出されたときにすべきことを確認しておきましょう。
婚姻費用分担請求調停の準備をしよう
いきなり家を追い出され、経済的に緊迫した状況であれば、婚姻費用分担請求調停の準備を始めましょう。婚姻関係が継続した状態なのに家賃や生活費などが渡されていなければ、夫に対して申し立て出来ます。家賃や食費、光熱費、医療費など生活に関わる全ての費用が対象となります。
未成年の子供がおり、子供が就業していない限りは子供の養育費や教育費についても請求できます。双方の収入によってどれだけ負担されるかが決められますが、専業主婦やパート、アルバイト勤務の方は調停の準備を始めまておくと良いでしょう。レシートや領収書を保存し、家計簿などをつけておくと分かりやすいですね。
耐え難い精神的苦痛を感じたら受診しよう
夫に浮気された上に家を追い出されたのですから、その精神的苦痛は耐えがたいもののはずです。我慢できないと感じたら、迷わず病院を受診して診断書を書いてもらうようにして下さい。
あなたは浮気された側ですから、夫や浮気相手に対して慰謝料請求をする権利があります。どれほど辛い思いをしたか・・という精神的な苦痛に対して支払われるのが慰謝料ですから、診断書があれば間違いなく考慮されるはずです。
今後の生活を考えた上でも、早めの受診、早めの治療が良いのは言うまでもありません。体調が優れない時は無理せずに病院へ行って診察を受けるようにしましょう。
夫と話し合うためには浮気の証拠が必要です
とにかく離婚しよう、離婚したいと迫り、聞く耳を持たない夫と話し合うために必要なのが浮気の証拠です。浮気していることがあなたにバレていても、確実な証拠がなければ「性格の不一致」で夫は離婚を押し進めるはず。話し合いを行うには、言い逃れできない浮気の証拠が絶対に必要です。
メールやライン、キス写真は浮気の証拠になるの?
「離婚したいのは、あなたが浮気しているからでしょ!」・・この一言を切り出すためには、決定的な浮気の証拠が必要です。証拠がなければ夫は言い逃れをしますし、なんだかんだとイチャモンをつけてあなたと別れようと画策するはずです。
「妻と別れて君と結婚したい」「愛している」という浮気相手と交わしたメールやライン、浮気相手とキスしている写真などは、実は決定的な浮気の証拠にはなりません。夫があなたの知らない避妊具や精力剤を持っていたとしても同様です。これらの証拠程度では「冗談でいっただけ」「酔ってキスしただけ」「いつか妻と使うつもりだった」と言い訳されてしまう可能性があるからです。
決定的な浮気の証拠は不貞の証拠だけ
言い逃れできない、離婚や慰謝料請求裁判でも使える浮気の証拠は「不貞の証拠」と呼ばれるものだけです。法律的な浮気の定義とは、配偶者が自分の意思で他の人と肉体関係を持ったことのみが該当します。いくら怪しい関係に見えても、客観的に肉体関係が認められなければ「浮気」として判断されません。精神的に惹かれていただけのプラトクニックな関係であれば、浮気には該当しないのが現実です。
夫がキス写真や避妊具を隠し持っていれば、浮気相手と肉体関係があったとあなたは予想するでしょう。しかし、「そこまでは行っていません」と言い逃れできる余地があれば、法律上は不貞関係(肉体関係)があったと認められません。あなたが知り得る浮気の証拠は、法律的には弱い、使えない浮気の証拠になるはずです。
不貞の証拠とはどんなもの?
慰謝料や離婚裁判でも優位になる不貞の証拠とは「浮気相手とラブホテルを出入りする鮮明な写真や動画」「浮気相手の居住地に最低でも3回以上出入りする鮮明な写真や動画」などです。言い逃れできないほど鮮明な画像や動画であることが必須条件なので、探偵に依頼して押さえるのが一般的です。
特に自宅に出入りする写真や動画は最低でも三回以上、出来れば五回程度の物証が必要です。肉体関係を持つ場所であるラブホテルへの出入りと異なるため、複数回の証拠が欲しいところ。滞在時間や電気が消えた瞬間の写真や動画などの調査報告書があれば完璧です。ぜひ探偵に依頼して証拠写真や動画、調査報告書をまとめてもらうことをお勧めします。
また、同時に浮気相手に関して素行調査を実施してもらえば、どんな人物なのか判明します。慰謝料請求時には浮気相手の本名や住所などが必要なので、一緒に調べてもらうと良いですね。
不貞の証拠を提示して夫と話し合いを持とう
不貞の証拠を押さえたら、夫と話し合いを開始しましょう。直接話し合うのが怖い、抵抗があるというのであれば、弁護士を立てるのも良いでしょう。探偵事務所では浮気問題に強い弁護士を紹介してくれます。弁護士に知り合いがいない場合は、紹介してもらうとスムーズです。
まずは、離婚したい理由が「性格の不一致」ではなく、浮気にあることを認めさせなくてはなりません。メールやライン程度の証拠であれば言い逃れできても、不貞の証拠があればどうすることも出来ません。夫が自身の浮気を認めた後、どうするのかについて考えをまとめておきましょう。離婚が免れない事態になったら、あなたに有利な離婚条件、慰謝料請求、浮気相手に対する慰謝料請求に関して調停や裁判を起こす準備を進めておきましょう。
離婚を突きつけられ、浮気が発覚してからの対応
とにかく理由もなく一方的に離婚を突きつけられた場合、必ず裏に女性の影があるといっても過言ではありません。離婚しようと切り出された瞬間から、浮気調査を始める準備を開始しておきましょう。
家を追い出されたら婚姻費用分担請求調停を準備しよう
「離婚したいからお前は出ていけ!」と追い出されても、あなたはお金がありません。婚姻関係が継続している間は、夫婦は生活にかかる費用を分担する責任があります。一切の生活費を貰っていない場合は、別居中にかかったお金を夫に分担してもらわねばなりません。食費、家賃、光熱費、養育費、教育費などを請求する「婚姻費用分担請求調停」を開始してください。
これは離婚調停、離婚裁判の成立前でも申し立てすることが可能です。あなたが専業主婦やパートで収入がない、もしくは少ない場合は申し立てて生活費の足しにしましょう。
探偵に浮気調査を依頼しよう
次にすべきなのが、探偵への浮気調査の依頼です。浮気相手に慰謝料を請求するためにも、女性の素性調査も同時に行うと便利です。ここで大切なのが、探偵には必ず「不貞の証拠を押さえてください」と依頼することです。万が一、裁判などに発展した場合は不貞の証拠の有無によって判決が大幅に変わってきます。浮気相手に慰謝料を請求するために、浮気相手の素性調査も行うようにしてください。
不貞の証拠を押さえたら浮気相手に慰謝料を請求しよう
不貞の証拠を押さえたら浮気相手に対して慰謝料を請求しましょう。内容証明郵便を送付して相手の対応を見ます。相手が要求に従えば、慰謝料の支払を受けて示談書(和解書)を作成します。示談書が出来上がったら、公正役場に持ち込んで公正証書にしておくといいでしょう。公正証書になった示談書は「不貞の証拠」になるのであなたは、より強い証拠を得たことになるはずです。
もし、あなたの要求に異議を唱えた場合は調停、裁判への準備を進めなくてはなりません。ですが、不貞の証拠があれば夫と浮気相手が肉体関係があったことが証明されるため、逃げられる心配はありません。手続きが面倒、浮気相手の顔も見たくない場合は弁護士に一任すると良いでしょう。
夫と話し合いを持つ
不貞の証拠を得た後は、浮気相手への慰謝料請求と同時に夫との話し合いを進めることになります。直接会うのが怖い、対応したくない場合は弁護士に仲介を依頼しても構いません。まずは不貞の証拠を提示し、離婚したい理由が自身の浮気にあることを認めさせねばなりません。
夫がすんなりと責任が自分にあることを認めたら、話し合いはスムーズに進みます。今後どうするのか、離婚するのであれば慰謝料や養育費、親権、財産分与に関しても決めていきましょう。また、夫が反省し、離婚が撤回されるケースもわずかながら考えられます。再構築を考えているのであれば、役所に『離婚届不受理申出』をしておくと勝手に離婚届を提出される恐れはなくなります。
夫が認めなければ調停・裁判へ
不貞の証拠を提示されてもなお、「離婚したいのはお前と性格が合わないからだ!」と言い張り、浮気を認めない(慰謝料を支払わない)夫はどうすべきでしょうか。この際は、徹底的に夫と闘わねばなりません。裁判所に調停を申し立て、決裂した場合は裁判へと進むことになります。
ここで重要なのは、離婚するにしろ原因は夫の浮気であることを認めさせる必要があるということ。夫の浮気が原因で離婚するのであれば、慰謝料の支払はモチロン、親権、養育費に関してもあなたの要望を通さねばなりません。ここで大いに役立つのが前述した不貞の証拠です。しっかりした不貞の証拠があれば、裁判でも夫の言い分が通用することはありません。弁護士費用や浮気調査にかかった費用も慰謝料に上乗せして、支払ってもらうことが出来るはずです。
一方的な離婚宣言の裏には女がいます!証拠を掴んで浮気相手と夫に慰謝料請求を!
急に離婚を切り出された場合、夫が陰で浮気をしている可能性が濃厚です。しかし、慰謝料を支払いたくない夫は絶対に浮気が原因だとは言いません。そこで必要なのが言い逃れできない浮気の証拠『不貞の証拠』です。不貞の証拠があれば浮気相手や夫に慰謝料請求ができます。離婚するにしても、原因は夫の浮気であることを認めてもらいましょう。決して泣き寝入りしてはいけません。
探偵に浮気調査、浮気相手の素性調査をしてもらい、慰謝料の請求をしましょう。同時に夫に浮気を認めさせ、今後のことを話し合う必要があります。夫が浮気を認めなかったり、慰謝料の支払を拒否したら、裁判所に調停を申し立てましょう。決裂した場合は裁判になりますが、不貞の証拠があれば何も心配はいりません。手続きが面倒だったり、顔を合わせたくなければ弁護士を立てればいいだけです。
一番悪いのは離婚しようと一方的に切り出されて、動転して夫の要求をそのまま呑んでしまうこと。性格の不一致で離婚したら、夫への慰謝料の請求はおろか、浮気相手に慰謝料を支払ってもらうことも叶いません。まずは探偵に浮気調査を依頼し、落ち着いて行動することが大切です。