「浮気の証拠になる写真とならない写真の違いが知りたい!」
車のダッシュボードの中から、夫と女性がキスしている写真が出てきた!夫のスマホに、知らない女性との2ショット画像があった!・・シチュエーションは違えど、夫が他の女性と親し気な写真を撮っていたら「浮気してるかも・・」と不安な気持ちになりますね。
また、時には夫が浮気していることに気付き、尾行などをして2ショットをカメラで抑える奥様もいます。しかし、せっかく決定的な写真を抑えても、浮気の証拠になるものと、ならないものがあるようです。どんな写真が浮気の証拠になるのか、またはならないのか。予め知っておくと後々役に立つはずです。
目次
浮気相手と夫が一緒にいる写真は浮気の証拠になりますか?
いくら親密そうに、ただならぬ仲に見えるような写真でも、浮気の証拠になるものとならないものがあるようです。実は法的にも立証される浮気の証拠というのは「肉体関係があったことが推測できる状況」のみを指します。
強い浮気の証拠は不貞の証拠と呼ばれるものだけ
この証拠を『不貞の証拠』といい、慰謝料請求時や離婚裁判などに発展した際も有利に働く証拠として採用されます。しかし、怪しいと思った写真であっても、写り具合や状況などによっては「不貞の証拠」としては活用できません。限りなくグレーであっても、状況的に肉体関係があったと推測できるもの以外は、浮気の証拠にはならないようです。
では、どんなシチュエーションの写真であれば浮気の証拠になるのでしょうか。ケースごとに考えていきたいと思います。
夫と浮気相手がキスしている写真
夫が若い女性と写したチュープリを発見したとします。キスしているんですから、絶対これはクロ!と思いがちですが、浮気の証拠にはなりません。
夫に発見したチュープリを見せても、「酔ってノリで写したけど、それ以上の関係はない」「飲み屋の女の子と写しただけ」と言って言い逃れをするでしょう。プリクラ画像で性行為を撮影する人はいませんから、肉体関係があったとはチュープリだけでは言えないのが現状です。
デートスポットでの2ショット写真は?
仲睦まじく見えるカップルの、デートスポットでの2ショット写真。でも、写真に写っている男性が自分の夫だったとしたら、身の毛がよだつほど恐ろしいですよね。女性とデートスポットで2ショット写真を写していたとしたら、これは間違いなく浮気と考えられるのではないでしょうか。
しかし、これも残念ながら写真だけで、肉体関係があったとは断言できる状況ではありません。何らかの理由で二人でデートスポットに行ったことは認められますが、いくらでも言い逃れできます。
例えば「数名で遊びに行き、たまたまこの娘と2ショットで写真を撮っただけ」「本当に浮気してたら、こんな写真撮らないだろう」等と言う可能性もありますね。実際にどうだったのかは過去のことなので確認しようもありません。この場合もクロである可能性が高かったとしても、浮気の証拠にはならないと言えるでしょう。
相手の家に入る写真は?
夫の浮気を疑い、尾行などをして浮気相手の家を突き止め、夫が出入りする瞬間を写真に収めたとします。この場合は、確実に浮気の証拠と言えるのではないでしょうか?
女性の家へ出入りする写真や動画は、浮気の証拠として認められることが多いのは確かです。しかし、1度だけ、1日だけでは「体調の悪い女性を家まで送り届けた」「家族(仕事)のことで相談を受けていた」等と言い逃れできるため、複数回、数日分の証拠写真が必要になります。
一般的には最低でも3回以上出入りする写真や動画でなければ「肉体関係があった」とは認められません。また、滞在時間なども何分あったのか、明確な証拠が必要です。1回だけ浮気相手の家に入る写真が撮れても、浮気の証拠としては採用されないようです。
夫の車が停めてあったりしてもダメ?
女性宅の前に夫の車が停まっていたら、これは家の中にいるということで間違いないと考えられますよね。しかし、女性宅の前に車が停まっていたとしても、肉体関係の有無は確認できないので、証拠にはなりません。
多分、夫に問い詰めても「友人に車を貸した」「女性に車を貸した」または「近くに用事があったので、お願いして駐車させてもらっただけ」等の言い訳をするはずです。
車自体は他人にも貸すことが出来ます。ですから、女性宅の前に車が停めてあったとしても、夫が中にいたかどうかは確認しようがありません。この場合も浮気の証拠としては弱いものになるでしょう。
自宅に入る写真は?
あなたと夫の愛の巣である自宅に女性を招く、または単身赴任先のマンションに女性を連れ込んでいる写真は浮気の証拠になると考えられます。ただし、これも1度きりの写真では強い浮気の証拠である「不貞の証拠」にはなりません。浮気相手の家と同様、最低でも3回以上、出来れば5回(5日)の出入り写真が有効になります。
こんなケースは、様々な言い訳が考えられます。「借りていたものを返すために家に呼んだ」「少し体調が悪いので自宅で休んだ」。酷い時だと、「浮気相手を家に呼ぶわけないだろう!」と逆ギレするケースもあるようです。
あなたが帰宅し、二人が関係を持っているのを見てしまった!という場合は別です。しかし夫が女性を家に招き入れている写真でも、1日だけ、1度だけでは浮気の証拠とは認められないのが現実といえるでしょう。
顔が映っていない行為中の写真は?
信じられないような刺激的な写真を見つけ、顔が映っていないものの、それが自分の夫であることが分かったら・・。これは間違いなく肉体関係があったと断言できる写真ではないでしょうか?他の人は分からなくても、体形や特徴などで、行為中の写真が夫であるのは、妻であれば分かりますよね。
こんな写真も、残念ながら顔が映っていないものであれば、確認することができないため証拠としては弱いと言えます。何より顔が撮影されていなければ、浮気相手が誰なのかも確認できないですよね。また、夫が「これは自分ではない!」という可能性も捨てきれません。まさか裁判所で夫を裸にして裁判官に確認させるわけにもいきませんから、立証は難しいと考えられます。
ラブホへの写真は1度きりでも十分ですか?
デートスポットや家などへは、行く目的は何とでも言いようがあります。ですが、ラブホテルに入る目的はひとつと考えられるのが普通です。ラブホは肉体関係を持つために行く場所という認識があります。ですからラブホへの出入り写真は1度きりだったとしても「不貞関係」にあったことは認められます。
ただ、1度きりの関係というよりは、複数回関係があったことが立証されれば、よりあなたを裏切った、婚姻関係を破たんさせたことが強く印象付けられます。慰謝料請求時の裁判などに発展した際などは特にそうです。1度きりのラブホへの出入りよりは複数回行ったことが認められれば、請求額そのものにも違いが生じてくるはずです。
結論からいえば、1度きりの出入り写真でも「不貞の証拠」といえますが、出来れば複数回の証拠写真があるほうが、より強い証拠になるといえそうです。
浮気の証拠写真は自分で撮れるが難しい
浮気相手の家への出入り写真やラブホへの出入り写真があれば、「不貞行為」があったと認められる浮気の証拠になることが分かりました。つまり、いつ夫が浮気相手と会うのが分かっているのであれば、尾行して自分で証拠を掴むということも不可能ではないわけです。「探偵に浮気調査を頼んだらお金も掛かるし、自分でやっちゃおう!」そう考える奥様も、やはり中にはいるようです。
しかし、浮気相手の家やラブホへの出入り写真も「なんでもいい」という訳ではありません。一定の条件を満たしていなければ、「不貞の証拠」とは認められないことも多くあります。また、素人であるあなたが、夫を尾行して写真を撮影するというのは、かなりハードルが高いというのは間違いありません。
では、裁判でも証拠として採用される「浮気の証拠」を抑えるために、どんなことに注意して撮影すべきなのか?自分で本当に出来るのかどうかについて確認しておきましょう。
二人に気づかれないように撮る
あなたが何らかの情報を得て、「今日、夫が浮気相手と会う」ということが分かれば、夫の会社の近くで張り込みをするでしょう。また、どこのラブホテルへ行くのか、女性宅がどこなのかが判明しているのであれば、直接現場まで行くかもしれませんね。
どちらにせよ、運よく夫と浮気相手が一緒にいるところを見つけても、気づかれずにその場に留まることが出来るでしょうか?長年連れ添った夫が、たとえ変装していたとしても、あなたに気が付かない可能性は低いと考えられます。様子も怪しげでしょうし、雑踏の中でもあなたの姿は目立ってしまうことが考えられますよね。
不貞の証拠はターゲット(夫や浮気相手)が鮮明に撮影されていなければ、採用されません。あなたに気が付いた夫が慌てて走ったりした場合などは、写真がブレてしまい「不貞の証拠」にはならない可能性も考えられます
二人の顔がハッキリと分かるように撮る
法的にも有効な浮気の証拠は、二人の顔がハッキリと撮影され、「これは俺じゃない」「私ではありません」と言い逃れできない物が絶対条件になります。ですから、少しでもボケていたり、ブレてしまえば証拠としては認められません。また、車で出入りしていた場合は、走り去る車の車内の写真を撮影することになります。動いている車の中にいる人の顔を鮮明に撮るのは、至難の業といえるでしょう。
あなたは夫に顔がバレています。ですから、目立つところに立つわけにはいきません。物陰に隠れながら、夫と浮気相手を撮影することになるでしょう。身を隠しながら、顔が判別できるような鮮明な写真を撮るのは、プロのカメラマンでもなければ難しい芸当です。
暗闇で撮影する
夫が浮気するのは、休日の昼間ではなく、平日の深夜や仕事帰りが圧倒的に多いとされています。ですから、夫の浮気現場を撮影するとなれば、暗くなってからの撮影が必須条件といえるでしょう。暗闇で人の顔の判別も難しい中、あなたは鮮明な写真を撮影せねばなりません。
フラッシュを焚けば、撮影されたことが夫にばれてしまいます。また、光が反射して顔がちゃんと映らないことも考えられます。想像以上に暗闇での撮影は困難です。探偵が持つような特殊な赤外線カメラなどがなければ、まず失敗が予想されるでしょう。
複数回撮る
浮気相手への家へは最低でも3回以上できれば5回程度、またラブホへの出入りも2回程度の証拠写真があれば「婚姻関係を破たんさせるにふさわしい確実な不貞行為」と証明されます。あなたは、そう何度も変装をして、夜の街に出向き、じっと隠れて夫の浮気現場で待つという行為に耐えられるでしょうか?
証拠写真を抑えるというのは、冷静でなければいけません。心が乱れたり、慌ててしまえば、それが写真に反映されてしまいます。何度も尾行しても、鮮明な顔が分かるような写真でなければ証拠とみなされません。数日間、下手をしたら数十日間も変装して尾行し、そのたびにカメラを取り出して撮影するという行為が本当に出来るのでしょうか。
自分で証拠を抑えたい!といって実行する女性も少なからずは存在します。ですが、そのほとんどが失敗したり、夫に気づかれたり、精神的に疲弊してしまうケースが多いと考えられます。自分で不貞の証拠、浮気の証拠を確実に抑える!というのは、想像以上に難しいといえそうです。
家やラブホへの出入り写真は複数枚撮れば浮気の証拠になる!でも自分で撮影するにはかなり困難
キスやデートスポットなどでの2ショット写真、または行為中の写真であっても顔が映っていなければ「浮気の証拠」とは認められないことが分かりました。肉体関係があった浮気と認められるのは、ラブホへ出入りしている鮮明な写真、または最低でも3回以上浮気相手の家や自宅に出入りしている鮮明なものだけです。顔がハッキリと認識できるものである必要があるため、素人が写すにはかなり困難なことが予想されます。
自分で証拠を抑えたい!と尾行して、夫の浮気現場を撮影しようとする女性もいます。ですが、そのほとんどが夫にバレたり、撮影したはいいけれどボケていたり、暗闇で写したため真っ暗だったという事例が発生します。また、複数回、深夜に尾行するという行為は精神的に大きなダメージを受けます。夫が女性と関係を持ちにいくために出歩く姿を冷静に見ることは、非常に難しいものです。
浮気している様子があれば、探偵に浮気調査を依頼し、確実な不貞の証拠を抑えてもらう方が得策です。デートする日が分かるのであれば、ピンポイントで浮気調査をするので費用も抑えることが出来るでしょう。また、夫は探偵の顔を知りませんし、訓練を受けた探偵は冷静に、特殊な機器で的確に証拠写真を抑えます。いたずらに自分で証拠を掴むことに固執せず、プロへ調査依頼する方が適切といえるのではないでしょうか。