「夫としかしていないのに性病になった!夫の浮気は確実なの?」
夫としか性的な関係を持っていないのに性病になった・・こんなことがキッカケで夫の浮気が発覚するケースが後を絶たないようです。自分にはまったく心当たりがなく、夫としか性交していないのであれば原因が夫であると考えるのも当然のことでしょう。
今回は夫に性病を移されたことが浮気の証拠になるのかどうかについて確認しておきましょう。
目次
性病の種類と特徴
おりものの状態や匂い、またはデリケートゾーンのかゆみや水膨れなどで性病に気が付くことが多いようですが、一言で『性病』といっても様々な種類があります。性病は別名を性感染症といい、性行為で感染する病気のことです。
代表的な性病やその特徴を予め知っておくと、急な体調の変化にも対応ができます。女性の場合は特に初期症状が分かりにくい性病も多いので、注意が必要になります。
クラミジア
最も患者数の多いメジャーな性病が、クラミジアです。『クラミジア・トラコマティス』という細菌で感染します。適切に治療しなかった場合は、不妊や流産の原因になったり、分娩時に新生児に感染する危険もあります。クラミジアが母子感染した時は、新生児が肺炎や結膜炎を起こすこともあり、重篤な症状を引き起こす可能性も否定できません。
産婦人科では妊娠時の検診でクラミジアの検査をしますが、妊娠中に夫が浮気してしまうと出産直前になってから感染が発覚してしまうケースもあるようです。
クラミジアの特徴
自覚症状が分かりにくく、放置してしまいがちなクラミジアですが、女性の場合はおりものがわずかに変化する程度とされています。男性の場合は尿道から微量の分泌物が出る程度ですので、感染に全く気が付かないまま症状が進行してしまうことも多いようです。
子宮頚管や卵管に炎症を起こすのが特徴ですが、最近では口腔内や咽頭内にクラミジアが発症するケースもあるので注意が必要です。おりものに何らかの変化がある、口の中や喉の異変に気が付いたら、早めに診察を受けましょう。
淋病
クラミジアに次いで男性の感染者数が多いのが淋病です。淋菌に感染すると女性は子宮頚管、男性は尿道に炎症を起こします。女性が淋病を患っていた場合は、出産時に新生児に感染して淋菌性結膜炎を発症する危険や不妊の原因にもなる怖い病気です。
抗生物質を服用すれば大体の場合は1週間程度で治りますが、医師のOKが出るまではしっかりと薬を飲み続けましょう。自己判断で勝手に服用をやめると、再発したり慢性化する危険性も高く注意が必要です。
淋病の特徴
淋病が怖いのは、女性に症状が出にくいことと言われています。初期症状はおりものが増える程度なので、変化があれば早めに受診するようにしましょう。男性は膿が混じった尿が出たり、排尿痛があるのが特徴です。夫が排尿時に痛みを感じているようであれば、淋病の可能性もありえます。
ヘルペス
単純ヘルペスウイルスに感染してヘルペスのウイルス保持者になりますが、免疫力が低下した際に発症することが多いようです。そのため感染者の大多数が長期間ヘルペスのウイルスを持っていることに気が付きません。ストレスや疲労の積み重ねである日突然発症するため、いつ感染したのかの判断が非常に難しいといえます。
妊娠中に感染した場合は、胎児が全身性のヘルペスに感染して脳炎を発症したり、肺や肝臓など全身に広がってしまうケースもあるようです。重篤な症状を引き起こしかねませんので、早めの治療や発症しないために疲労を溜めないなどの工夫が必要ですね。
ヘルペスの特徴
女性は外陰部を中心に水膨れ(ブツブツ)、男性は亀頭部位に水膨れができ、つぶれて潰瘍ができたり、排尿時に鋭い痛みを伴ったり発熱することもあります。外陰部に水膨れができたら、速やかに夫婦そろって診察を受けることをお勧めします。
カンジダ
真菌の一種であるカンジダに感染するカンジダ膣炎ですが、再発しやすく長期間の治療が必要になってくる病気です。前述した病気との違いは『性病ではない』ということ。もちろん性行為から感染することも多いのですが、発症原因が性行為だけとは限らないため「性病」とは一線を画します。
体内にあるカンジダ菌は、免疫力の低下やデリケートゾーンの汗や熱気で蒸れて不潔な状態の継続が原因で異常に増殖します。生理時に抵抗力が落ちた状態、しかもナプキンが蒸れて不潔な状態が続くと発症しやすいので、こまめに取り換えることが大切です。
他の性病と比較すると、妊娠・出産時における新生児や胎児へのダメージや不妊の原因になるような危険性はありませんが、しっかりと治療しなければなりませんね。
カンジダの特徴
カッテージチーズ状のおりものや外陰部のかゆみがカンジダ膣炎の大きな特徴です。外陰部だけではなく、膣のかゆみを感じる場合もあるようですが、とにかく特徴的なのはおりものです。
ポロポロとした白いかす状のおりものがあれば、まずはカンジダを疑った方が良さそうです。
セックス以外で性病(クラミジア、梅毒、淋病)にかかることはある?
自分が性病になり、夫以外と性交渉を持っていない場合、まず疑うのは「夫の浮気」ですね。でもひとつ心配なのが、自分が日常生活を普通におくっているだけで性病に感染するというケースがないのか?ということ。細菌やウイルスが原因であれば、空気感染しそうな気もしてきます。
ハッキリと断言しますが、性病(クラミジア、梅毒、淋病)はセックスのみで感染・発症します。セックスのほかに下着などの衣類やタオルなどの寝具を介して感染するケジラミ症や膣トリコモナス症もありますが、性病として代表的なクラミジアや梅毒、淋病はセックス以外で感染することはありません。
性病に感染している人の精液や膣からの分泌液、血液が、粘膜や皮膚に接触することで感染するので、日常生活だけで移ることはありません。例えば性病を持っている人と一緒に入浴しても感染しないので、温泉や銭湯で感染することもありません。また、飲料の回し飲み、握手なども同様です。
夫としかしてないのに性病になったら夫は浮気している?
あなたに心当たりがなく、性病に感染していれば夫の浮気が原因である可能性が濃厚です。前述した通り、性病は性行為でしか感染しません。ですから、あなたが他の男性と性交渉をしていない限り、そして関係があるのは夫だけだという自信があれば、間違いなく感染源は夫と考えられます。
ただし感染源が夫だとしても、夫が別の女性と必ずしも浮気しているとはいえません。たとえば夫がこっそり風俗に通っていれば、風俗嬢から感染した可能性も考えられます。
夫が性病になる原因は浮気と風俗が多い
性病になる原因は、性病を持っている相手との性的接触がほとんどです。そのため不特定多数の相手と関係をもてる風俗や浮気が夫の性病の原因と考えられるでしょう。
お金を支払えば性的接触ができるため、自分の欲求を満たすために気軽に利用する男性も少なくありません。一方で性病が移ったのに、「どこで移ったのか検討がつかない」と煮え切らない態度をとる夫なら、浮気を隠している可能性も否定できません。
よくあるケース:妊娠中の性病検査で陽性反応だったら夫の浮気が原因
あなたが浮気をしていなくて、妊娠中の性病検査で陽性反応がでたら、夫が浮気していると考えて間違いありません。
妊娠中の女性は、ホルモンバランスの影響やお腹の赤ちゃんを考えることで、性欲がわかなくなる傾向があります。赤ちゃんを守るための防御反応とも考えられており、夫とのセックスの回数が減ったりセックスレスになったりします。
欲求不満から夫が浮気をした結果、浮気相手から性病を移され、その後あなたと性行為をすることで、あなたに移ってしまったわけです。あなたに原因がないのにも関わらず、性病検査で陽性反応がでるのなら、夫が別の女性から性病を移されたと考えましょう。
夫に移された性病はどうしたらいい?
夫から性病を移されたら、ただちに治療を開始してください。クラミジアの長期感染は卵管や子宮の慢性炎症に繋がる可能性があり、子宮外妊娠や不妊の原因になってしまいます。また淋病は、出産時に新生児に感染して、淋菌性結膜炎を発症するほか、不妊の原因にもなります。
妊娠している方はもちろん妊娠を希望する方も早急に治療しましょう。完治するまではセックスは控えてください。オーラルセックスも新たな感染の原因になったり治療の妨げになったりするので避けましょう。
夫に性病のことを伝えるべき?
デリケートな問題のため、伝えるのに勇気がいるかもしれませんが、あなたはもちろん将来の大切な子どものためにも、必ず伝えてあげてください。あなただけ完治しても、夫とのセックスでまた感染してしまいます。性病の治療は夫婦で受けるのが基本です。
直接言いにくい時は、電話やLINEといったSNSツールを使って伝えてもいいでしょう。性病名や治療方法、通う病院名といった治療に必要な情報をまとめて送ることもできます。一定の距離を保てるため、感情的になりにくいにもメリットです。
性病を移した浮気相手に慰謝料や治療費を請求できる?
夫が確実に浮気しており、おまけに浮気相手から性病を移されたのが確実ということが判明した場合、浮気相手に慰謝料や治療費を請求できるのでしょうか?
不貞行為による慰謝料の請求ができる
あなたが不貞の証拠を抑えている場合、当然ですが浮気相手に対し「慰謝料の請求」をすることが出来ます。まずは、他人の夫と性的な関係を持ち、家庭を壊した、またはあなたに精神的苦痛を与えたことに対して慰謝料の請求が可能です。
内容証明で慰謝料の支払を求めますが、もし拒否してもあなたが『不貞の証拠』を抑えていれば調停や裁判になった時でも、安心して臨むことが出来ます。これはあなたの夫と不貞関係になったことに対する慰謝料ですので、性病を移されていなくても請求できるものです。
夫が性病を移されたことによる過失傷害罪として慰謝料や治療費を要求できる
では次に、あなたの夫が性病を移されたことに関して慰謝料の請求ができるのかどうかについて知っておきましょう。結論からいいますと、慰謝料の請求や治療費は請求できます。また、浮気相手が自身の性病に気が付いていない場合でも、過失傷害罪に該当することになるでしょう。
浮気相手が自身の性病を知らずにあなたの夫と性的な関係があれば、故意ではなかったにせよ、過失であなたの夫に性病を移したことになります。まずは直接的にあなたが訴えるというよりは、移された張本人の夫が慰謝料の請求をするといいでしょう。結果的にあなたにも移していますので、夫婦それぞれに訴えを起こすよりは、夫が妻の分への損害賠償を含めて・・という方がスムーズかもしれません。
また、浮気相手が自身の性病を自覚していた場合は、もっと悪質と判断されます。既婚者であるあなたの夫と性的な関係があれば、その妻にも移してしまうことが推測できたはずです。「妻に性病が移るかもしれない」と分かって上で不貞行為を持った場合は「傷害罪」に該当し、罪が重くなります。
風俗でも離婚や慰謝料請求はできるの?
夫がソープランドに通っている場合は、離婚や慰謝料請求が可能と考えられています。ソープランドは風俗でセックスできるお店なので、あなた以外の女性と浮気したことが明白です。
一方ヘルスや性感エステといったセックスを行わない風俗に通っていた場合は、貞操義務違反に必ずしも当たらないため、離婚や慰謝料請求が困難なケースもあります。
慰謝料請求を考える際は、あなたに離婚する意思があるかどうかについて考えておきましょう。同一世帯で家計も一緒の夫に慰謝料請求してもあまり意味がありません。そのため慰謝料請求をする際には離婚もセットで考える必要があります。慰謝料請求の話から離婚話にもつれるケースも多いので、離婚話になっても動揺しないように、どうしたいのかを決めておきましょう。
性病を移されたら不貞の証拠になりますか?
自分の身に覚えのない性病に感染したら・・。これはもう夫が確実に浮気しているということになります。
では、自分が性病になったら「浮気の証拠」になるのかというと、そのままではなりません。自分が性病になったのは他のことが原因であることを証明できなければいけません。
不貞の証拠って何ですか
不貞の証拠というのは、離婚裁判や慰謝料請求裁判などでも「しっかりした確実性のある浮気の証拠」として扱われる証拠のことをいいます。既婚者がいるにも関わらず、自分の意思で他人と肉体関係を持った証拠が『不貞の証拠』です。この不貞の証拠があれば、浮気相手に慰謝料請求をしたり、有利な立場での離婚が可能になります。
浮気の証拠といえば、「キス写真」や「浮気相手とのメール交換」などが思い浮かぶ人が多いと思います。しかし、これらの証拠は肉体関係があったかどうかまでは分からないため、不貞の証拠にはなりません。夫があなたの知らない避妊具などを隠し持っていたとしても不貞の証拠にはならないのです。
不貞の証拠というのは、『浮気相手とラブホテルへ出入りしている場面の明瞭な画像や動画』『浮気相手の自宅に3回以上出入りしている明瞭な画像や動画』『肉体関係を認めている場面の動画や、肉体関係を持ったことを認める公式な署名入りの文書』だけが認められます。とにかく法的に「浮気」と認められるためには、肉体関係の有無が判明しないことには認められないのが現状です。
夫と同じ性病にかかっていることを証明しなければならない
あなたは性病になったことで夫の浮気を確信したとします。自分の身に覚えがないのですから当然です。でも、まずは夫があなたと同じ性病にかかっていることを証明せねばなりません。
夫に体調の変化、生活の様子に変化がないかどうかを観察します。男性の場合、排尿時の痛みや亀頭への水膨れなどの症状が出るケースが多いようです。症状の有無を確認し、病院へ行くことを勧めてみましょう。浮気している夫は病院に行きたがらないことも多いようです。あなたは何も気が付かないフリをしつつ、まずは診察を受けるようにアドバイスして同じ性病にかかっているかどうかをチェックしてみてください。
「なんの病気だった?」と聞いてもハッキリ言わない・・または嘘をついて違う病名を告げているようであれば、貰ってきた薬剤などで病気をリサーチしてみてもいいですね。
性病が浮気によるものだと証明しなければならない
性病は、性行為でのみ感染する病気です。あなたと夫が同じ性病で、あなたに他の異性との性交渉がなければ、夫が誰かと性的な関係があった可能性が濃厚です。しかし、性行為をしたのが、浮気相手の素人の女性だけとは限りません。確率的には低いですが、風俗店で移された可能性もあるからです。
現在の風俗嬢たちは、特に性病に気を付けています。お店側も性病検査などを頻繁にしていますし、性病を持っているのは知識の少ない素人の女性の方が多いという統計もあります。このようにプロである風俗嬢に性病を移される危険性はかなり低いと考えられますが、可能性はゼロではありません。夫が性病を移された原因は浮気なのか風俗なのかを確認する必要もあるといえるでしょう。
夫が性病になったのは不貞行為が原因だと証明するために
性病になったことは事実でも、夫が誰から移されたものなのかが不明であれば、慰謝料の請求はできません。夫が誰と浮気していたのか、肉体関係を持っていたのかというしっかりとした「不貞の証拠」を押さえない限りは、どうすることも出来ません。
探偵に浮気調査を依頼
自分で性病と闘いつつ、夫の不貞の証拠を抑えるというのは不可能に近いものがあります。何よりプロ級に鮮明な写真や動画でなければ証拠として採用されないので、素人が浮気現場の写真を抑えることは困難です。
まずは夫の浮気相手が誰なのか調査をしてもらい、確実に不貞の証拠にできる写真や動画を探偵に抑えてもらうことが先決です。相手が誰なのかが分からなければ、慰謝料や治療費の請求はできません。『不貞の証拠』をおさえることが最も重要です!
探偵に浮気相手の身辺調査を依頼
浮気調査と同時に相手が判明したら、同時に身辺調査も依頼しましょう。性病に関しての慰謝料などの損害賠償請求は、女性が性病にかかっている証明が必要です。
身辺調査をしてもらえば、治療のために婦人科に通っている、または友人に性病であることを話していた・・というような状況証拠を掴むことが出来るかもしれません。浮気相手も同じ性病にかかっているという証拠も大切なので、同時進行で身辺調査もお願いしましょう。
夫に性病を移されたら浮気の可能性が高いけど証拠とはいえない!
あなたが夫以外の男性と性的な関係を持っておらず、性病に感染した場合は夫の浮気の可能性は濃厚と言わざるを得ません。しかし、確実に夫があなたと同じ性病にかかっている、夫が他の女性と浮気しているという証明がなければ、浮気の証拠とはいえないのが現状です。
夫が浮気している証拠がなければ「風俗でうつされた」と開き直ったり、「お前が浮気したんだろう!」と逆切れされてしまうことも考えられます。まずは夫が他の女性と不倫関係で性交渉があったという証拠が必要です。
夫の浮気調査を探偵などに依頼し、浮気が確実であれば同時に女性の身辺調査もお願いしましょう。その女性も同じ性病であれば、あなたは夫を介して病気を移された被害者として損害賠償や治療費の請求もできます。夫の病状を確認しつつ、水面下で浮気調査をして、まずは不貞の証拠を押さえることから始めてみてはいかがでしょうか。