お金がかかる浮気調査。絶対に失敗したくないし、万が一、失敗した時に損をしたくないから成功報酬型の探偵に依頼しようと思っている人も多いでしょう。
インターネットで調べてみると「証拠が取れなかったら費用はかかりません」などと広告している探偵事務所も時折見かけますよね。
証拠が取れなかったら、費用は掛からないというのは嬉しいことですが、何だか裏もありそうで不安です。いわゆる、成功した時に費用が発生するという『成功報酬型』の探偵って信頼していいのでしょうか?
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成功報酬の『結果が出なかったら費用はいただきません』って怪しいけど本当?
浮気調査の方法はないかとインターネットで様々な情報を収集していると、時々「結果が出なければ費用0円」という広告を見かけますよね。結果が出なければ費用がかからないというのは嬉しいことですが、本当にこんなことが出来るのか疑問ですよね。
ですが、多くは『調査費用は0円』だけど、莫大な経費を請求されるケースが多いといいます。調査期間を長くすることで、経費がどんどんかさみ、普通の依頼よりも高額になってしまうことも多いようです。
全額後払いではなく一部着手金を請求されることがある
成功報酬型の浮気調査とは後払いのイメージがありますよね。調査が成功したのに対してお金を払うのですから当然でしょう。しかし、成功報酬の他に『着手金』として調査開始前にお金を請求してくる探偵がいます。
調査前に支払う着手金には調査員の人件費や交通費、燃料費、通信費などが含まれています。成功報酬型といっても、その他にも様々な経費の先払いを迫られるケースがあります。
成功報酬!、後払い!謳っていながらも、探偵側が損をしないような料金体系になっていることがあります。
夫の浮気が判明しなくても調査費用をとられることも
成功報酬型の探偵の中には夫の浮気がはっきりしていないのに、調査費用を請求されることがあります。
例えば夫の浮気を怪しんでいて、成功報酬型の探偵に1ヶ月調査を依頼したとしましょう。疑っている女性とラインや電話をしていた様子ですが、ラブホテルに行っておらず結局、浮気の証拠は取れませんでした。
依頼者からしたら、夫が浮気をしている決定的な証拠が取れてないので、浮気調査は成功ではないですよね。もちろん、調査費用は払いたくありませんよね。ですが、成功報酬型にも関わらず、探偵から調査費用を請求されてしまうことがあるのです。
探偵側が考える成功と依頼者が思う成功の違い
浮気の証拠を確実につかみたいと思って探偵に浮気調査を依頼したにも関わらず、夫の浮気が定かではないのに調査費用をとられてしまいました。
こういったトラブルが起こるのは。探偵側の考える浮気調査の成功と依頼者の考えている浮気調査の成功が違うからです。
私たちは夫の浮気の証拠を掴んで、初めて浮気調査が成功したと思いますよね。ですが、探偵は夫が浮気をしていたのかではなく、夫を尾行して浮気をしているかどうかに注目しています。探偵は見失わずにちゃんと夫を尾行できたかどうかをみているのです。
なので、調査期間中夫の浮気が発覚しなくても成功になってしまうことがあります。
探偵からしたら浮気をしていないことが判明したので、成功ということになってしまうのです。でも、これでは何だか腑に落ちませんね。あなたは夫が『浮気しているかも』と思って依頼しているのですから・・。
それは、探偵からしたら、経費や雑費、人件費等の請求があるので資金を回収したいと思う気持ちもあるでしょう
浮気しているかどうか分からない人がトラブルを恐れて、成功報酬型の探偵に依頼をするのはやめたほうがいいでしょう。
そのうえ、結局は浮気の事実もなく費用だけを請求されるケースもあります。
普通の浮気調査よりも証拠が取れた時の金額は高くなる
成功報酬型と聞くと『浮気の証拠が取れたら50万円』のように思っている人もいますが、違います。成功報酬型の探偵は先払いの探偵と同様に時間制で調査費用が決まります。
証拠が取れた場合は成功報酬として人件費+経費+雑費を請求してきます。先に着手金として人件費や経費などを支払っていたとしても、後にかかった経費と成功報酬を支払う必要があります。
期日や時間を決めて行う普通の浮気調査と違い、成功報酬型の探偵は浮気の証拠がつかめないとどんどん費用がかさんでしまいます。
浮気しているか怪しい、いつ浮気相手と会うのかも分かってない時に依頼するときは調査期間も長期に渡る可能性があります。費用がかさんでも文句は言えません。
夫の浮気が確信できない人が調査を依頼すると追加調査が必要になり、自分が思っていた以上の金額を請求されることもあります。
途中経過を教えてもらえず、水増し請求をされる可能性も
成功報酬型の浮気調査を依頼した時、調査の途中報告はされないケースもあります。成功報酬は調査結果の報告書と引き換えにお金をもらうので、途中経過は教えてもらえないこともあります。
時間課金型の成功報酬型の浮気調査を行う探偵の中には、詐欺行為に近い行動を行う者もいるという噂を聞きます。たとえばあなたが依頼した調査が6時間で完了したとしましょう。それにも関わらず、数十時間、または数日間、調査に費やしたという嘘の報告をする業者が行政処分を受けています。
勿論これは立派な詐欺行為ですが、依頼者側の目線に立つと、多少の水増しなら自分で気づくのも、立証するのも難しい一面があります。
探偵業は法律での取り締まりがありますし、信用問題にかかわるのでほとんどの業者は正確な調査結果を報告しています。しかし残念ながら一部、詐欺行為をしている探偵もいるようなので、念入に調べてから探偵に頼まなくてはいけません。
成功報酬型の探偵は調査を引き受ける人を選んでいる
相手は分からないにせよ、頻繁に浮気相手に会っている様子が見受けられる時などは話が別ですが、成功報酬型の探偵は浮気に関する情報がないと引き受けてもらえません。
特に良心的な成功報酬型の探偵は『夫が浮気をしているか怪しいです』という人の調査を断るケースがあります。逆に、成功報酬型の探偵は『慰謝料請求のために不貞の証拠を抑えてください』という人の依頼は受けてくれるでしょう。
なぜなら、慰謝料請求をするのでちゃんと調査後でも費用を払ってもらえる見込みがあるからです。探偵が成功報酬でやっていけるのは、浮気が確実で慰謝料の一部を報酬としてもらえることが確実だからです。探偵の立場からすると調査をしたのに調査料金を払ってもらえないと、赤字になって運営できないですよね。探偵は仕事なので、ただ働きをするわけにはいきません。
なので、探偵は浮気に関する決定的な情報がある人でないと調査を引き受けてもらえません。
未婚者の浮気調査は受け付けてもらえない
成功報酬型の探偵は、未婚者の浮気調査を受け付けてくれもらえないことがあります。
既婚者であれ未婚者であれ、パートナー以外の人と浮気するなんて許されないことですよね?
なぜ未婚者の浮気調査を引き受けてもらえないのかというと、探偵側からみて浮気調査をしても資金回収ができない可能性があるからです。
未婚者がパートナー以外と肉体関係を持ったとしても、法律的には問題ありません。「貞操義務」がある既婚者と違って、パートナーが浮気をしても慰謝料発生の対象にはならないのです。
探偵は成功報酬というリスクを負っているので、調査をするからには資金の回収ができなくてはいけません。なので、資金回収という面において不確実性の高い、未婚者の浮気調査は請け負ってもらえないことが予想できると思います。
ただし、正式に婚約している時や、長期間同棲しているなどの内縁関係である時は、夫婦間と類似の扱いになります。つまり、慰謝料請求をすることができます。探偵も仕事ですから、慰謝料請求ができない相手を調査するには、難色を示すでしょう。
成功報酬型の浮気調査は誰のためにある?
夫が浮気をしているかどうかが曖昧な場合、依頼を断られます。成功報酬型の浮気調査は損をしたくない人のプランというよりも、浮気が確実である程度浮気する日程の見込みがある人の為のプランだと思ったほうがいいでしょう。
成功報酬型の探偵は浮気が確実、しかも頻繁に浮気相手と会っている人物に対してなら探偵も、依頼者もWIN、WINの関係でしょう。
ただ、浮気調査を引き受ける人を選んでいる所から見ると、成功報酬型は探偵のためにあるのかもしれませんね。
成功報酬型の浮気調査は何をもって成功なのかを明確に!浮気が確実ではない場合は損するかも?
「夫の浮気は確実!離婚へ向けて不貞行為の証拠となる画像が欲しい!画像撮影で成功としたい!」という依頼をしたい時は成功報酬型の浮気調査は有効です。しかし、浮気しているかどうかすら不明、浮気しているのかを確認してほしいといった曖昧な調査依頼の場合は損する可能性が高くなります。
成功報酬制とはいっても、もちろん人件費や経費は発生しますし、成功報酬も別に支払う必要があります。何をもってして成功なのかが明確でない場合は、あなたが満足しない結果でも成功報酬を支払わなければならないこともあります。
成功報酬型の調査は『ラブホテルに入る明瞭な画像の撮影』『浮気相手の家に3回以上出入りしている動画』など、明確な成功条件を示せるような状況でなければメリットはありません。ハッキリしたビジョンがある場合は、成功報酬型の探偵に調査の依頼をするのも良いでしょう。
損をしたくない、詐欺やトラブルに巻き込まれたくないという人は成功報酬の探偵よりも、経費や追加料金などの料金体系が明確で信頼できる探偵に頼んだほうがいいでしょう。