夫のメールを見て浮気を発見した時は、頭に血がのぼって「今すぐに別れたい!」「慰謝料請求しなきゃ!」と慌ててしまいがちです。しかし、夫の浮気や離婚の悩みを誰に相談すべきか悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
頭に浮かぶのは弁護士や探偵があります。浮気の悩みを真っ先に相談すべきなのは一体、どちらなのか難しいところです。メールなどで浮気が発覚した際の相談すべき順序について解説していきます。
目次
夫と浮気相手から慰謝料を貰って離婚したい時に必要な『不貞の証拠』
夫、浮気相手から慰謝料をもらって離婚をしたいという人には『不貞の証拠』が必須になってきます。
裁判になった際でも、確実に勝てる証拠というのは『メールで肉体的な関係があったことを前提とする文章』『夫と浮気相手がラブホテルに出入りしている決定的な写真』等が挙げられます。しかも、写真の場合は本人がハッキリと認識できる明瞭な画像である必要があります。
例えば、あなたが尾行し、ラブホテルに入る夫を発見して写真を撮ったとします。ですが、顔が良く分かる写真でないと証拠にはなりません。ボケた画像では言い逃れされてしまうことも考えられます。
ラブホテルへの出入りがなかったとしても、3回以上の居住地への出入り写真があれば、言い逃れのできない証拠になります。ボイスレコーダーによる肉体関係を示唆する発言も同様です。また、関係が継続している証拠などがあれば、精神的な苦痛を多く受けたことを立証できます。
あなたの心情を書き綴った日記や、精神的なダメージを負った場合には受診して診断書を貰うのも有効です。慰謝料というのはあなたが受けた『精神的・肉体的苦痛』に対する損害賠償です。夫にはもちろん、結婚している事実を知っていた浮気相手には慰謝料の請求は可能です。
弁護士と探偵の役割の違いについて知りたい!
浮気の発覚で「離婚したい」「浮気相手に慰謝料請求したい」「浮気相手と別れさせたい」と考えた時、自分ひとりで浮気の証拠を用意して夫と交渉するのは労力も時間もかかります。だからと言って、そのままほっておくことはできませんよね。自分でできない時は、誰かの助けを借りねばなりません。なんとなく思い浮かぶのは弁護士や探偵などですが、役割は全く違います。
弁護士は離婚や慰謝料請求の進行をしてくれる
弁護士は離婚や慰謝料請求に関してアドバイスや書面作成のサポートをしたり、あなたの代理人として夫や浮気相手と交渉をする役割を担います。裁判になった際は複雑な法的手続きや弁論に関して、大いに力を発揮してくれます。
あなたにしてみたら、浮気は十分に辛い事実に違いありません。しかし、夫に「離婚理由に相当する不貞行為」が確実にあったという証拠がなければ、弁護士はどうすることも出来ません。不貞行為とは「本人の意思で配偶者以外と性交渉を持つ」ことだと法的に定められています。
浮気相手と考えられる女性とデートしていたり、キスをしている画像があったとしても、それだけでは『不貞行為』とは言えないのが現状です。ラブホテルに入っていく写真など、客観的に肉体関係を認められる証拠が必要になってきます。
探偵は不貞の証拠を押さえてくれる
夫の不貞行為は間違いないと考えた時に、あなたに代わって法的に認定される証拠を掴むのが探偵の役割です。あなたがメールで浮気を発見したといっても、内容によっては不貞行為として認められません。
例えば「好きだよ」「また会いたいね」というメールの場合、浮気ではあっても婚姻関係が継続不可能といえる不貞行為には当てはまりません。浮気相手に対して慰謝料の請求も無理でしょう。確実に肉体関係があったとみなされる証拠ではないからです。
離婚や慰謝料請求を考えているなら、まずは探偵に相談して確実な証拠を押さえてもらう必要があります。
→「探偵に浮気調査を頼めば浮気相手と別れさせて再構築できる?」
探偵は証拠を集めた後の慰謝料請求や調停、裁判のアドバイスはしてくれないの?
探偵は法的に有利な証拠を集める専門家です。ただ、探偵は弁護士と違い、代理人や法的手続きなどは一切できません。探偵は今までの例をもとにしたアドバイスはできますが、実際に慰謝料請求や離婚調停、裁判に発展した場合のアドバイスはできません。
浮気の証拠を集めた後は、示談で終わらせるとしても法の専門家である弁護士に依頼するのが得策です。身近な存在に離婚裁判をした経験がある人などがいない場合、どんな弁護士に相談していいのかサッパリ分からないというのが普通です。
探偵に依頼した後は自分で弁護士を探さないといけないの?
探偵事務所に調査を依頼した場合、調査結果が出た時点で「これでお終いです」と放置されることはほとんどありません。なぜなら、浮気調査は、その後にあるであろう離婚や慰謝料請求を視野に入れて依頼する人が多数を占めるからです。
もしあなたが弁護士の見当がつかない場合は、探偵社と提携している弁護士や離婚裁判に強いとされる弁護士を紹介してくれます。弁護士に知り合いがいない、誰に頼めばいいか分からない・・という時は、遠慮せずに探偵に相談してみてはいかがでしょうか。
探偵に依頼してから離婚までの流れ
- 浮気の手がかりをつかむ
夫の浮気をメールなどで発見した場合、物証は乏しいといえますが、まずはスクリーンショットなどで画像として確保しておきます。ほかにも女性に購入したことが疑われる買い物のレシートの確保、行動パターンを掴むために夫の帰宅時間を把握しておきましょう。ある程度の証拠があれば、探偵も調査がしやすく、費用も抑えることが出来ます。
- 探偵に不貞の証拠を抑えてもらう
探偵に相談、依頼して、契約書を締結して調査が開始されます。契約内容などは、必ず重要事項説明書で確認しておきましょう。調査が成功して確実な証拠になる画像や音声、報告書を受け取れば、いよいよ離婚へ向けて行動を開始します。必要であれば、弁護士を紹介してもらいます。
- 慰謝料請求、離婚
慰謝料請求と離婚に関しては、自分で行うこともできますが、自分で夫、浮気相手と交渉せずに代理人(弁護士)を立てた方が話がこじれて長引くことがありません。弁護士に代理を務めてもらうと精神的に楽です。証拠と弁護士がいれば、調停が不調に終わり裁判に発展しても負けることはまずありません。訴状の提出、裁判の弁論などは素人にとって煩わしく、精神的な負担にもなります。
スムーズな離婚、または慰謝料請求を希望するのであれば、早い段階で弁護士に依頼するのがベストといえるでしょう。
弁護士や法テラスは有料のイメージがあります…探偵に相談するのは無料ですか?
現在は法律事務所によっては離婚の相談は無料、もしくは30分単位で数千円という設定を設けているところが多いようです。また、法テラスも収入や資産が一定額を下回る場合は無料で法律相談を受け付けています。
探偵に相談する場合、無料で相談に乗ってもらえます。まずは電話やメールで相談し、詳細を聞きたい場合は探偵事務所に出向いて相談することになります。また、探偵に浮気の証拠をとってもらった後の弁護士の紹介も無料でしてもらえます。
孤独に一人で悩み続けるのは、決して良いことではありません。出来るだけ早く行動するのが、解決への近道です。
弁護士に相談する前に不貞の証拠を探偵に揃えてもらおう!
何かと精神的な苦痛が伴う離婚や慰謝料請求ですが、浮気の証拠がメールだけの場合は裁判に発展しても勝てる要素が少ないのが現状です。弁護士に相談に行くのは証拠を揃えてからの方が、スムーズに事が進むでしょう。なので、夫の浮気を確信した時は、早い段階で探偵に調査を依頼して『不貞行為』を立証する証拠を掴んでもらうと確実です。
確たる証拠がない状況で弁護士に相談しても、話し合いや裁判で優位に立つことは不可能です。もし、証拠がなく真剣に離婚や慰謝料請求を考えているのであれば、まずは探偵に相談してみてはいかがでしょうか?