「浮気相手の実家の両親に浮気を教えたら解決できますか?」
「あなたの娘さんは不倫して、私の家庭を壊そうとしてるんです!」と実家の両親にばらしてやりたい、「あなたの娘さんが私の夫と浮気をしています、別れさせてもらえませんか?」両親の力で浮気を止めさせてほしい・・と考える方も当然いると思います。
夫の浮気が発覚したら、誰だって冷静ではいられなくなるでしょう。夫に対しても勿論ですが、特に浮気相手には憎しみが募ります。
腹いせしたい気持ちや、相手の両親に「お宅の娘さん、こんなことしてますよ!」と言いたくなってしまう気持ちになってしまいますよね。
浮気の事実をばらすことは名誉棄損で訴えられるという話も聞きます。浮気相手の両親に浮気を場合はどうなのでしょう。今回は浮気の事実を相手の両親に伝えても大丈夫なのかどうかについて考えてみたいと思います。
目次
浮気相手の親に報告をすれば別れさせることはできるのか?
大前提として浮気問題に関しては、両親は一切関係ありません。
浮気相手が未成年だったらまだしも(未成年だとそれはそれで問題ありますが、、、)浮気相手が成人している場合、浮気相手の両親には娘が浮気をしたことに対する責任というのは一切ありません。
ただ、一般的な良心を持っている親であれば、「自分の育て方が悪かったのかもしれない」と責任感を感じる方もいるでしょう。ほとんどの両親は悲しんだり、あなたに対し申し訳なく思うはずです。何とかして娘の不倫を止めさせようとしてくれる両親もいるかもしれません。
しかし別れさせることができるかどうかは、相手の両親次第になります。たとえば、両親が自営業だったり、政治家や公務員、教師や警察官、医師の様な周りの人の体裁を気にする職業だった場合は何かしらの仲裁に入ってくれる場合も考えられます。一方、体裁をあまり気にしない両親であれば、「当事者同士の問題だろう」と相手にされないケースもあるのです。
「育てた親が悪い」と親に責任を取ってほしくなってしまう気持ちはわかりますが、本来であれば成人した子供の行動に対して親の責任は発生しません。浮気を止めさせてもらうのを期待して、浮気相手の両親に伝えることは止めましょう。
何より浮気・不倫は浮気をしている本人たちがやめようと思わない限り、浮気をやめることはありません。特に熱くなっている二人を引き剥がそうとすることは浮気をより根深いものにしてしまう可能性もあります。
憂さ晴らしにはなるけど早期の解決を望むならやめるべき
モラル上、浮気相手に非があるのは当然の話です。しかし、浮気相手が自分の親には知らせないでほしいと言っているにも関わらず、親に伝えてしまうと、逆に問題が長期化することも予測できます。
何も行動していないうちに、即両親へ仲裁をお願いすると、相手も感情的になってしまい「名誉棄損だ!」「訴訟だ!」「示談には応じません!」とトラブルの原因になりかねません。裁判は時間がかかりますし、費用も掛かります。それに浮気相手とはできれば二度と関わりたくないですよね。
自分の浮気を両親に知られたいという人はいないでしょう。そのため浮気相手の両親にバラせば、浮気相手にダメージを与えられます。浮気相手に報いを受けさせることで、一時的にスッキリするかもしれません。
ですが両親にばらした結果、問題が長期化してしまっては逆効果です。浮気の解決を図るために両親へ報告するのは罪に問われないという見解もあります。
面倒なことを避けて早期の解決をするためには、できるだけ両親には言わずになんとかしたいところです。
浮気相手の両親に連絡する(バラす)とどうなる?違法なのか?
浮気相手の両親に浮気を伝える、バラす行為はいけません。なぜなら名誉毀損やプライバシーの侵害に該当する可能性が高いからです。
特に浮気相手に「両親には言わないでほしい」と言われているケース。浮気相手に嫌がらせをしたい気持ちで「両親には内緒にして」と言われたあとに浮気相手の両親にばらしてしまうとプライバシーの侵害になってしまします。
多少の前科や、自分が慰謝料請求をされることになっても構わない、浮気相手の両親にばらしてやる!という方もいるかと思いますが、一時的な嫌がらせになるかもしれませんが、浮気を相手方の両親に伝えたところで、何も解決しません。
浮気の仕返し、制裁を考えている方は一番効果的な方法でやりましょう。
「不倫をやめないと不倫相手の両親にバラすぞ」は脅迫です
浮気相手と話す機会がある際に、浮気をやめさせたい気持ちが先行してつい「不倫をやめないとあなたの両親に不倫をしていることをバラすぞ」といってしまいたくなることもあるかと思います。
ですが、浮気を両親に伝えることを浮気をやめさせることの条件にしてしまうと脅迫になってあなたが違法なことをしている事になってしまうので注意しましょう。
他にはどんな罪になる可能性があるのか?
脅迫以外にも、名誉棄損罪やプライバシー侵害になる可能性があります。名誉棄損罪やプライバシー侵害は、社会的評価を傷つける違法行為とされています。
あなたが相手の両親にばらしたことで、両親から兄弟、兄弟から親戚や第三者へと浮気の情報が広がっていくでしょう。不名誉な情報が拡散されればされるほど、社会的評価は傷ついていきます。結果、訴訟を起こされた場合の慰謝料の金額も上がっていくのです。
もしも浮気相手が訴訟を起こしてきたら、お互いに慰謝料を奪い合う事態になってしまいます。浮気相手と無駄な争いはしたくありませんよね。そのため復讐心から浮気相手の両親にばらす方法はおすすめできません。
浮気相手の両親から慰謝料は肩代わりしてもらえる?
基本的に慰謝料は加害者(浮気相手)個人に発生するため、浮気相手の親が支払う義務は一切ありません。義務がない人に対して、あなたが慰謝料を請求することも出来ません。
任意で「あなたにご迷惑をおかけしたので・・」と慰謝料の支払いを申し出るご両親は時としていらっしゃいます。
周囲の体裁を気にしている職業だった場合は口止め料としていくらか気持ちをいただくことはあるでしょう。ですが、あくまで任意ですのでそれをあなたが両親に慰謝料を要求することは出来ません。
そのため慰謝料の不足分を相手の両親に請求することも不可能です。「誠意を見せて」等と両親に対してお金の支払いを要求する行為は『強要罪』や『脅迫罪』に該当する可能性もあるのでやめましょう。
浮気を解決するためには浮気相手の親ではなくて誰に頼めばいいの?
浮気をばらす目的ではなく、解決したい一心で浮気相手の親に相談した場合、逆効果になってしまうこともあります。できる限り、親への報告は避けておいた方が良さそうです。
では、浮気を解決するためには誰に相談したら良いのでしょうか。
それは、あなたが夫と浮気相手の間に肉体関係があったと立証できる『証拠』を持っているか否かによって変わります。
浮気相手の職場にバラすとどうなるのか?
浮気相手の職場の上司や同僚に相談できると考えて、職場にばらしてしまう方がいます。また浮気の事実を職場に知らせるべきだと正義感で動く方もいますが、どちらもおすすめできません。理由は、浮気相手の職場にバラすと、名誉棄損罪やプライバシー侵害に抵触するからです。
浮気相手の両親にばらすことに比べると、職場は不特定多数の人が集まっています。名誉棄損罪やプライバシー侵害の成立要件は、不特定手数の人間に情報が広まることが要件の一つになるため、告訴されるリスクが高まってしまいます。
また浮気相手から慰謝料を取りたいと考えていれば、職場にばらすのは逆効果といえるでしょう。浮気相手が会社から減給処分を受けたり謹慎処分を受けたりすれば、「金銭的に生活が苦しい」などの理由で慰謝料の支払いをしぶるケースに繋がるからです。
肉体関係があったことが証明できる証拠とは?
あなたが夫と浮気相手の「エッチしたいね」等というメールやLINEを抑えていれば、浮気の証拠を掴んだと思うかもしれません。しかしメールは偽造できるため、確実な証拠とはいえないのです。
肉体関係を証明できる証拠とは、ラブホテルへ出入りしている鮮明な画像や動画、浮気相手の女性宅へ3回以上出入りしている鮮明な画像や動画です。あくまで『鮮明』なものが求められます。言い逃れできないほど「本人」だと認められるものでなくてはいけません。
そして証拠を掴んでいれば、慰謝料の金額交渉などができるため、別れさせるための具体的な行動も可能になります。
手っ取り早く解決したいなら探偵に依頼して証拠を手に入れるのが最優先
証拠を掴むと相手は言い逃れができなくなるため、早期解決が望めます。そのため証拠の入手を最優先に考えましょう。依頼料といった代金はかかりますが、浮気調査の実績がある探偵事務所へ相談するのはおすすめです。証拠を押さえてもらうだけでなく、浮気相手の両親についても調べてもらえるでしょう。
探偵に証拠を押さえてもらうことは、相手の親に相談するときにも重要です。浮気の証拠は、浮気相手の両親に事の重大さを自覚してもらえるため、早期解決につながるでしょう。
また証拠があれば、万が一訴訟に発展した場合でもしっかりと対処可能です。
→「探偵に浮気調査を頼めば浮気相手と別れさせて再構築できる?」
離婚や慰謝料請求を視野に入れるなら弁護士へ
離婚や慰謝料請求を視野に入れている場合は、弁護士に相談しましょう。浮気相手に対して、「慰謝料を請求したい」「夫と復縁したい」「有利に離婚したい」といった場合にも頼りになるはずです。
弁護士は法律のプロであるのと同時に交渉のプロでもあります。浮気が事実であれば慰謝料の交渉がスムーズです。浮気相手が弁護士をつけてきても、慌てる必要もありません。相手も自分も弁護士をつけている場合、慰謝料の金額といった交渉事はすべて弁護士を通して行われます。浮気相手を直接相手にしなくてよいため、リラックスして臨めるでしょう。