浮気している夫に対し、相手の女性と別れさせて再構築したいと思っている方も意外に多いようです。浮気は許せないけれど、生活面や子供のことを考えて、夫とやりなおしたいと思う気持ちも分かります。どうしたら、一番スムーズに再構築できるのか、または浮気相手と別れさせることが出来るのかを考えてみましょう。
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夫とやり直す時には浮気相手の連絡先を消すだけでいいの?
夫と再構築したい時、ケータイなどに残された相手の連絡先を削除するだけで、すべては解決するかと思うと大間違いです。家や職場の連絡先を夫が知っていれば簡単に連絡がつきますし、全く意味をなしません。
再構築する場合でも、あなたが本気で浮気相手と別れさせたいと思うのであれば、『夫と別れなければ慰謝料○○万円を請求します』といった内容証明郵便を送るなどの手段が有効です。内容証明郵便が届けば、浮気がバレたことを確実に認識しますし、あなたの夫と別れる確率は大幅にアップするはずです。
ただし、このようなアクションを起こすためには、ある重要な条件が必要になります。それは夫と浮気相手と予想できる女性の間に確実な『不貞の証拠』があることです。
再構築において不貞の証拠で出来ることは?
『不貞の証拠』というのは、夫が浮気しているらしい、女性とキスをしていた・・という程度では認定されません。夫が自らの意思で肉体関係を結んでいたという証拠を以て『不貞の証拠』とされます。例えばラブホテルへ出入りしている画像や、女性宅に三回以上出入りしている証拠が必要になります。再構築する場合に『不貞の証拠』はどのように役立つのかを知っておきましょう。
不貞を犯した側から離婚できなくなる
『不貞の証拠』があれば、夫があなたと別れたいと言い出した時も、勝手に離婚届を提出できない『離婚届不受理申出』をすることが出来ます。有効期間は6か月ですが、延長が必要と判断した場合は再度、届出を提出しなければいけません。
浮気相手と別れさせることができる
再構築をあなたが考えている場合、夫と浮気相手を二度と会わせたくないと思うでしょう。しかし、法的な効力を持つ『接見禁止命令』を出すことは不可能です。
ただし、不貞の事実を知っていれば、浮気相手と『夫と連絡を取った場合にはペナルティを科す』といった誓約書を交わすことができます。誓約書を公正証書としておけば浮気相手が約束を破ったら罰金による支払いをしてもらうことができるので、浮気の予防策になります。
交渉次第では強要はできませんが、浮気相手に仕事を変わってもらったり、引っ越しをお願いすることも不可能ではありません。
浮気の証拠があれば浮気相手と別れさせて再構築は絶対に出来るの?
では、浮気の証拠さえあれば相手の女性と完全に別れさせて、再構築するのは可能なのでしょうか?様々なパターンを想定して考えてみましょう。
夫が遊びで浮気していた場合
単なる遊びで夫が浮気していた場合、あなたに浮気がバレた時点で必死に謝罪し、浮気相手とは完全に別れるはずです。最も再構築がスムーズなパターンといえます。
夫が遊びで浮気をしている場合は、あなたが本気だと思わせることが大切です。夫はあなたとの家庭を壊したくはないと思っています。夫へ浮気について問い詰めることができれば再構築をすることができるでしょう。
浮気相手が遊びで浮気していた場合
浮気相手が遊びだった場合、夫から離れていくのは確実です。関係を続けるメリットもないですし、慰謝料請求などをされるのは女性にとっては迷惑でしかありません。
不貞の証拠があれば弁護士などの法的対処も可能になりますし、「慰謝料請求」、「弁護士」、「裁判」という言葉が出てくると浮気相手もことの大きさを自覚し始めます。比較的すんなりと夫と別れることに応じてくれるでしょう。
夫が本気でも浮気相手が遊びであれば、浮気相手は自分の家庭を壊すようなことはしません。相手に家庭があれば、「自宅に内容証明を発送する」など相手方の夫に知られて家庭を壊すことになると思わせることが大切です。
浮気相手が遊びの場合には、不貞の証拠を抑えた時は夫にではなく浮気相手と交渉をしましょう。夫との連絡先を消して関わりを絶ってくれるでしょう。この場合、再構築へのキーポイントは夫の気持ちひとつだと言えるでしょう。
どちらも本気で浮気をしていた場合
夫が好きでやり直したい人、経済的な事情で夫とやり直したい人などやり直したい理由は様々だと思います。ですが、夫と浮気相手が本気だった時には再構築は難しくなります。あなたとの離婚を視野に交際していた場合は、高額な慰謝料を支払っても、親権を放棄してでも別れたいと思っているかもしれません。この場合の再構築は、あなたがどんなに望んでも厳しい状況と言えます。
どちらも本気の浮気は再構築が難しい!でも損はしないってホント?
経済的な理由で再構築を希望している場合、「専業主婦だからいまさら働けるの?」「子供が不自由な思いしたら」と思っている方もいると思います。
夫と浮気相手が本気で付き合っていた場合、再構築は難しくなります。許せないことですが、人間の感情だけはどうすることも出来ません。不貞の証拠を抑えることで、浮気相手と会ったらペナルティを科したり、離婚をできないようにすることは可能です。ですが、夫の気持ちが戻ってくるかはあなたたち夫婦次第です。ただし、離婚は免れなかったとしても、あなたが希望する条件を提示することが可能です。
二人とも本気なんですから、少なくとも愛>お金だということはわかってもらえると思います。「お金がなくても愛があれば大丈夫」、2人はそう思っているでしょう。
裁判をせずに離婚したいと夫と浮気相手が思っている場合は、あなたが出す要求を無条件で受け入れる可能性が高いと言えるでしょう。慰謝料や親権に関しても、あなたの要求がそのまま通るケースも多いのではないでしょうか。裁判での判例以上に高額な慰謝料の支払いが望めるため、離婚の条件面では損しないという一面もあるようです。
再構築における探偵と別れさせ屋の違いは?
探偵に浮気調査を依頼した場合は、合法的な『張り込み』『聞き込み』『尾行・追跡』による調査で、夫の不貞の証拠を掴みます。不貞の証拠があれば、不貞を犯した側から離婚できなくすること、浮気相手に念書を書かせて浮気相手と会わないことを促すことができます。
ただ、インターネット上で話題になっている『別れさせ屋』に調査や別れさせる工作を依頼した場合はどうなるでしょうか?
別れさせ屋の手口
別れさせ屋は偶然を装って、浮気相手に近づいて恋愛関係に発展するように仕向けます。あなたの夫と浮気相手の破局を見届けてから姿を消し、夫婦間の再構築を図るというのが一般的な方法です。
もしかしたら、強引に二人の仲を引き裂く別れさせ屋の方が、効果的かも!と思ってしまうかもしれません。しかし、別れさせ屋が行う工作は『貞操義務』を積極的に侵害させる『公序良俗』に違反していると考えられるうえ、トラブルが多いのが現状といえます。
別れさせ屋に依頼した人の中には高額な支払いのみを要求して一切調査をしなかったり、工作をせずにお金だけを騙し取られたという被害が消費者センターにも寄せられているそうです。
また夫が体目的で不特定の人と肉体関係がある場合も、別れさせ屋を使ったところで別の人に対象が変わるのは容易に想像できると思います。
探偵も別れさせ屋はできない
探偵の業務は『探偵業法』で守られた範囲でも合法的な調査ですし、いわゆる別れさせ屋に準じる行為は『自主規制項目』に掲げられています。別れさせ屋によって浮気相手と別れさせられても、あなたが破局工作を依頼したのがバレてしまったらどうでしょうか?公序良俗の違反を積極的に依頼したことになってしまいます。
浮気調査をして不貞の証拠を押さえること、慰謝料請求をして、自分のしたことを自覚してもらい、浮気相手と連絡をとることにペナルティを与えることができます。
探偵は不貞の証拠をおさえて、再構築するための環境を整えてくれます。あなたを守るためにも信頼のおける探偵に調査依頼をし、その結果を以て再構築への道を探るのが正しい方法といえます。
再構築には夫を許せるかどうかも大切
浮気の事実が明確になり、夫が浮気相手と別れたとします。様々な状況であなたが再構築しようとした場合、成功するかどうかは『あなたが夫を許せるかどうか』に掛かっているといえるでしょう。
許そう、忘れようと心では思っていても、ふとした瞬間にいろいろな思いが沸きあがってきます。また、一度裏切られた相手をどこまで信用していいのか分からなくなることもあります。ほかの女性と肉体関係があったのを許せず、セックスレスになってしまうケースもあるようです。
一度はやり直そうと決意した場合でも、無理だった、許せなかったと再構築を断念する女性も意外に多く、離婚に進展することも多いといいます。
どれくらいの期間、再構築をしてみたらいいの?
再構築すべき期間というのは、基本的には自由ですので、いつまで・・という限定をすべき問題ではありません。ですが、再構築失敗により、条件的に有利な離婚や慰謝料請求をする場合には、あなたが夫の不貞を知ってから3年間が目安となります。
不貞の証拠があった場合、あなたがそれを知ってから3年間で時効を迎えます。つまり、不倫を知ってから5年後、10年後になってから「やっぱり無理」と離婚を決めても、離婚理由は『性格の不一致』であると夫が申し立てを行う可能性があります。
お試し期間、夫の様子を確かめるために「再構築できるかどうか」を考える期間とするならば、3年未満を目安にするといいかもしれません。
子供のために必ず再構築をしないといけないと感じている奥様へ
夫婦の話し合いで離婚が合意できない場合、裁判所に対して離婚を請求します。しかし、最高裁判所では婚姻関係の破綻について責任のある者(有責配偶者)からの離婚請求は、原則として認めないとしています。つまり夫の方からは離婚できず、あなたと再構築をしないといけません。それでも夫が浮気を繰り返す場合、残念ながら夫婦でいるのはおススメできません。
子供には両親がいてほしいと感じている親は少なくありません。そして、そういった理由で再構築をする方は非常に多いです。しかし、子供はあなたが思っている以上に親をよく見ています。あなたが辛い思いをしていると、子供はあなたの気づかないところで気を使ってくれているのではないでしょうか。いつも面倒を見てくれているお母さんが辛い思いをしていることに心を痛めているのではないでしょうか。
あなたの家庭に口を出すことはできませんが、子供のためだと思って自分を犠牲にして、我慢し続けることはとても辛いことだと思います。そんな時はあなたと子供が幸せになれる選択肢を取ってあげてはどうでしょうか。
不貞の証拠があれば再構築が失敗しても有利に離婚できる
あなたが夫と浮気相手のキス写真や、「好きだよ」という手紙やメールを見つけただけでも、それは浮気ですし許すことは出来ないと思うのは当然です。しかし、法的には『自分の意思で肉体関係を持ったと考えられる証拠』のみが、不貞の証拠と採用されます。
探偵業法で届け出をしている業者(探偵)が、探偵業法に則った方法で調査をして得た『不貞の証拠』であれば、離婚する場合にあなたに有利に働くのは間違いありません。ただ、不貞の証拠があっても、すべての条件で望み通りになるとは限らないようです。
慰謝料請求の場合
離婚する際は、夫に対しては勿論、浮気相手に対しても損害賠償として慰謝料の請求が可能です。この際にも相手の女性と『不貞の証拠』があることが大切な条件といえます。浮気が発覚する際はメールが多いです。ですが、メール、手紙、キスやハグしている写真だけでは不貞の証拠とは言えないので注意が必要です。
財産分与の場合
慰謝料を貰ったからといって、財産分与をしてもらえないということはありません。どれだけ高額な慰謝料が支払われたといっても、財産分与を受けるのは当然の権利です。結婚後に作られた財産は、すべて財産分与の対象になります。
貯金や土地、家、マンション、自家用車、骨董品なども勿論、対象になります。ただし、財産分与は夫婦で半々にするのが通例です。いくら夫が離婚原因を作ったといっても、すべてを放棄させるのは難しいです。ですが、弁護士などに依頼して交渉次第では、慰謝料として財産分与なしのような条件で離婚するケースもあります。
養育費の場合
離婚する前には、必ず養育費の支払いについて取り決めを行う必要があります。ただ、夫の不貞が原因というだけで、必ずしも養育費が高額になるとはいえないのが現状です。夫の収入や子供の人数によって算定されるのが普通です。ですが、夫が子供に対して「せめてもの責任を」と考えている時は、通常よりは多めに支払われる可能性があるようです。
探偵に頼めば絶対に再構築の環境が整う、不貞の証拠があれば万が一関係修復できなくても優位に離婚できる
探偵に調査依頼をして不貞の証拠を掴むことで、浮気相手と別れさせて夫と関係修復をするための環境を整えることができます。ただ、そこから先に夫とやり直せるかは、あなたが夫を許せるかにかかっています。
合法的に得た『不貞の証拠』は、万が一関係修復ができなくても、有利に離婚を進めるための保険にもなります。あなたの幸せのためには浮気調査をお願いしてみるもの一つの手段だと言えるのではないでしょうか。