夫の浮気を確信した時、「詳細を知りたい」「相手は誰なのか?」ということを、調べたいと思うのは当然のことです。
ですが、インターネットで探偵を調べ、電話相談やメールで相談しても、多くの場合はハッキリとした調査料金などは教えてくれません。大抵は会って面談・相談をすることになります。
「まずは会いましょうって強引に勧誘する気なの?」「詐欺ではないか信頼できない」って思うかもしれませんが焦りは禁物です。
探偵と面談するのは、どんな状況なのかを探偵に伝えて、調査の見積もりをしてもらうためなんです。
できるだけ安くて、信頼した探偵社か見極めるために、相談時に準備しておくことや、聞いておくべきことってあるのでしょうか?
目次
電話やメールで探偵が調査料金を教えてくれない理由は?
多くの探偵事務所が浮気に関する電話やメールの無料相談をしています。相談には乗ってくれますが、詳細な調査料金や調査日数に関しては教えてくれない場合が多いようです。
ただ、これを「不親切」と思ってしまうのはNGといえるでしょう。
電話やメールで探偵が調査料金を教えてくれない理由は状況にあった見積もりを取るためです。
多くの場合、浮気をされて動揺している人が浮気調査を探偵に依頼してきます。なので探偵にとって必要な情報がわからなかったり、正確なヒアリングができないことがあります。正確な見積もりを出すために直接会う必要があるんですね。
実体のない探偵社が多いので、電話やメールだけの相談で簡単に調査料金を見積もるところは警戒したほうがいいでしょう。
探偵は何を基準に調査料金を見積もっているの?
探偵が調査料金を見積もる時にはいくつか基準があります。
調査日がはっきりしているか
浮気相手とのラインやメールの履歴などがあれって彼の行動を把握しやすいと見積もりを立てやすくなります。日記などで彼の行動パターンを把握しているのも同様です。
しかし、相手が誰なのか分からない、証拠らしきものは一切ない等という時の調査は見積もりが高くなります。
浮気をしている日に検討がつかず、夫の仕事終わりから帰宅まで常に尾行するとなると、時給やパック料金制の探偵社では見積もりは高くなるでしょう。
調査場所が遠方ではないか
調査場所が夫の単身赴任先等の遠方だったり、いつ浮気相手と会うのか分からない時等は、調査時間も長時間に及びます。探偵の支社が誓うにないと交通費や宿泊費をこちらで費用を持たなければなりません。
→「探偵によって見積もりが違う!料金の差はどこから来ているの?」
探偵事務所に来るように言われたけど怪しいですか?
「事務所に来て相談しましょう」と言ってきた探偵は、安心といえます。電話帳やネットに広告を出しているにも拘らず、実態のない探偵事務所も実は多数あるからです。
電話の依頼だけで調査を実行したり、事務所ではなく喫茶店などで会いたがる探偵は怪しいと考えましょう。
直接事務所に出向き、余裕があれば実務をしている様子はあるか、探偵の人柄などにも触れてみるといいですね。所在地のない探偵事務所にお金を入金した途端に連絡が取れなくなってしまうケースを防ぐためにも重要です。
平成19年6月1日から『探偵業法』が施行され、現在は探偵の業務が適正に行われるように法律で規制されています。この『探偵業法』の届け出が行われているかどうかも注目ポイントです。『探偵業届け出証明書』は事業所の見やすい場所に提示しなければならないという業務規制があります。
また、「ひとりで事務所に行ったら無理やり契約させられそう!」と不安になっている方もいるかもしれません。浮気をされていると自分も動揺していて正確な判断ができそうになかったら、信用できる友達に相談してついてきてもらいましょう。
長時間にわたって拘束され無理やり契約を迫ったり、強引に契約締結した場合は刑事責任に値します。『強要罪』や『逮捕・監禁罪』にあたりますので、普通の探偵社はそのようなことは絶対にしません。逆にそんなことがあれば、警察や消費者センターに速やかに相談しましょう。
契約していないのに依頼を受ける探偵は怪しい
あなたが探偵に調査を依頼する際に、必ず『契約書』を交わさないといけません。これは『探偵業法』によって厳格に定められています。
いくら口約束で「安く調査します」「簡単な調査なので契約は必要ない」等と持ち掛けられても誘いに乗ってはいけません。
契約を締結せずに依頼を受ける探偵社は100%怪しいと疑って間違いないといえます。お金だけを騙し取られて調査はしてもらえなかった・・という事を避けるためにも注意が必要です。
浮気調査の相談前に準備することはありますか?
基本的には仕事や育児で時間がない人は準備がなくても大丈夫です。ですが、探偵に相談する時はある程度の準備があるとよりスムーズに話し合いが出来ます。
探偵に相談する際に準備しておくこと、聞いておくことはまとめてメモしておきましょう。緊張していると思い出せないこともあるので、手帳などに書いておくと良いでしょう。
調査する目的を明確にする
できれば、浮気調査を依頼する目的を明確にしておきましょう。離婚、再構築、慰謝料、浮気相手と別れてほしい、浮気の証拠を確保してほしいなどなど…
浮気相手に制裁をしたいだけならいいのですが、浮気の証拠を使って「離婚せず浮気相手に慰謝料請求」、「離婚して両者に慰謝料請求」かで採算が取れるかどうかも変わってくることがあります。
まだ悩んでいる段階でもしっかりと調査員は聞いてくれますし、調査を依頼している最中に決断する方も多いです。
浮気問題では自分の意志を伝えることが大切になってきます。自分の意志を押し殺していませんか?調査員にも自分の意志をしっかりと伝えましょう。
→「探偵に浮気調査を頼めば浮気相手と別れさせて再構築できる?」
→「浮気相手への仕返しはどこまでが合法的ですか?ばらしても大丈夫?」
夫の日常についてわかるものを用意する
夫の写真や職場、通勤経路、行動パターンを記したあなたの日記などもあれば、調査の予定を立てやすくなります。夫が浮気する日が明確だと調査日、調査時間を短縮することができて、費用を安く抑えることができます。
夫の車や洋服のポケットに残されたレシートや女性と写した写真、メールやLINEの履歴のスクリーンショットなども重要な資料になります。無理して証拠を見つけようと行動を起こすのは危険なので、自分で出来る範囲で構いません。
探偵との面談で聞いておいたほうがいいこと
探偵さんとは契約をする時に直接会うことになると思います。後から料金トラブルが起こったりしないように、面談の時に聞いておいたほうがいいことを紹介します。
証拠が取れなかった時はどうなるのか
浮気を疑って依頼をしたにも関わらず、証拠が取れないことも少なからずあるようです。稀なケースですが夫が浮気していなかった場合や、調査員の尾行ミスなどが起こったら証拠を取ることはできないですよね。
- パック料金制のケース
一般的に多くの探偵社で展開している安価な『パック料金制』は分かりやすくすると時給制です。調査員が働いた時間によって報酬を払うことになります。なので、証拠が発見されなくても返金されるケースは稀のようです。
- 成功報酬制のケース
『成功報酬制』の場合は調査に入る前に着手金を支払いますが、証拠が取れなかった場合は残りの報酬は支払う必要がありません。調査員の尾行ミスによって証拠を取れなかった場合は、料金の一部を返還するのが定例になっているそうです。返金してもらえない場合は国民生活センターに相談してみるといいでしょう。
一概にどちらのプランが良いとは言えませんが、会社やプランによって様々ですので、面談する際には確認しておきましょう。
→「浮気調査が失敗したら返金できる?返金保証ってどうなの?」
追加料金を請求されることはないか
追加料金に関しても、探偵社と確認しておく必要があります。
こっちは提示された見積もりだと思っていたのに、どんどん追加料金がかさんで、支払いは最初の予算の2倍、3倍になってしまったというケースもあるようです。
時間の延長などで算出されるのか、急な人員の増加が必要になって加算されるのか(浮気相手が複数だった等)どんな時に追加料金が必要なのかを確認します。
料金トラブルを加味して、最近では追加料金は一切かからない探偵社も多いです。ですが、悪質なところに引っかかったり、後の祭りにならないように事前に質問しておきましょう。
→「探偵に頼んで勝手に追加料金を請求されない?水増し請求を防ぎたい!」
探偵は契約時に必ず話すことがある
探偵が浮気調査を開始する際には「契約書」が必要になります。そして、必ず探偵側から『重要事項説明書』を受け取らねばならないことが探偵業法で定められています。
探偵側は契約の締結前に、書面を交付して依頼者に重要事項を説明する義務があります。内容的には『探偵の商号・代表者の氏名』『個人情報に関する法律やその他の法令を遵守すること』『金銭の概算額と支払時期』『契約の解除の関する事項』『秘密保持』など、10項目にのぼります。
探偵業法では契約書と重要事項説明書をもって契約をしなければいけません。つまり、重要事項の説明や説明書の提示がなければ絶対に契約は出来ないということです。
契約する前には必ず重要説明事項を確認し、疑問があれば質問したり、納得できなければ契約しないという姿勢も大切です。
直接会って信頼できるか確かめてから依頼することが重要!
浮気の調査など本当はしたくないうえに、「探偵に直接会うのも気が引ける」方もいると思います。しかし、浮気問題をそのままにしておく方が、後々大変になってきます。
ただ、悪徳業者に捕まって金銭面で痛い思いをしないためにも、事前に準備してから相談することが大切です。ある程度の証拠などを準備したうえで、リサーチしてから信頼のおけそうな実績のある探偵を選びたいですね。