夫の浮気調査をしようと色々調べてみると、探偵への費用は前払いが多いということに気が付きます。でも、ちゃんと調査してくれるかどうかも分からないのに、全額を前払いって不安になりませんか?もし失敗したらお金を返してくれるかどうかも気になりますね。
今回は、浮気の調査費用の支払いはなぜ前払いが多いのか、失敗した時の返金や、分割払いが可能なのか・・ということについて知っておきましょう。
目次
探偵業界は前払いが多い理由とは?
夫の浮気を調べたい!と思って、インターネットで探偵について調べてみると、その多くは『費用は前払い制』が多いことに気が付きます。普段、探偵などを利用しない人にとっては、お金を前払いすることに違和感を覚えるのも当然です。まだ結果も出ていない、それこそ調査も始めていないのに、なぜ前払いしなければいけないのでしょうか?
費用の見積もりをして、安心してもらうため
探偵に浮気調査を依頼すると、様々な角度から考えて、あなたにピッタリあった調査プランを立ててくれます。浮気相手が不明な場合は、これくらい調査にかかる、浮気相手やデートの日が予測できる場合は、これくらい・・など相談に乗ってくれるのが普通です。
その計画に則って、調査員は何名か、交通費はこれくらいなど、おおよその見積もりをして、先に支払ってもらうことになります。プランや費用の見積もりがあることで、安心して調査依頼をしてもらおうという意図が探偵側には存在します。
浮気していなかった場合、支払ってくれない依頼者もいるため
「夫は絶対に浮気しているだろう」と思って探偵に調査依頼をした結果、夫はシロで浮気していなかった事実が判明するケースも時々あります。その際、「ウソ!絶対に浮気してるはず!」「そんなはずはない!失敗したんでしょ?支払いはしません!」などと言って、費用の支払いを拒む依頼者もいるようです。
気持ち的には分かりますが、無かった浮気を捏造する訳にはいきません。しかし、結果に納得しないと支払いを拒否するケースも多く、やむを得ず前払いにしている側面もあるようです。費用は結果がシロであれクロであれ、『調査したこと』に支払われるものです。結果がどうであれ、人件費や経費、雑費が発生します。費用が回収できなければ困るのは探偵側ですね。
想定している調査費用よりも高額でクライアントが支払えないこともあるため
インターネットで探偵を検索すると、「1時間2000円から~」「証拠が取れなければ成功報酬はいりません」などと宣伝しているものを多く見かけます。そのせいか、浮気調査は低料金で依頼できると思っている人も多くいるようです。
安すぎる費用で依頼者を釣るような探偵は、それ自体、怪しいといえますが、とにかくあなたが予想しているよりも、高額な費用がかかる場合があるようです。例えば浮気相手が誰なのか分からない、いつ会うか分からないといったケースは、調査自体に時間がかかります。1~2時間尾行して、すぐに満足のいく結果が出ることは、まずありません。
思っていたよりも費用がかかった場合、「そんなにするとは思わなかった」「払えません」と言い出す依頼者もやはり、いらっしゃるようです。探偵は正規の料金を請求しているにも関わらず、費用を取り損ねる恐れも十分に考えられます。そのため、前払い制にして、金額に納得してもらってから、調査を開始するパターンが増えているといえます。
→「浮気調査の相場は?1日いくらかかるの?15万円は適正ですか?」
一部先払いで先払いの割合が多い探偵は怪しい?
通常、一部先払い制の調査費用は、半額程度の支払いが多いようです。ただ、一部だけ先払いなのに割合が多いと「詐欺なのでは?」と心配になりますね。
ただ、探偵業界自体が特殊で、前払い制がメジャーである以上、先払いの割合が多いからと言って、即怪しいとは言えません。探偵側から見れば、あなたは初見のお客様です。向こうは向こうで、費用が取れないことを危惧しているのは事実です。
利用者側から見れば、フェアじゃないように見える調査費用の前払いですが、探偵側も費用が支払われない心配をしなければならないのが現状です。前払いをする費用の工面が難しいようであれば、まずは相談してみるといいかもしれません。
後払い、成功報酬型の探偵は詐欺なの?
最近は後払いや成功報酬型の探偵もあります。ただし、詳細な見積もりがされていなかったり、証拠が掴めなければ0円などと謳っている探偵には注意が必要です。
通常は調査計画を綿密に立てて、調査日を決定して浮気調査を開始します。概算を計算しておおよその費用を前払いする探偵と違い、調査内容や調査期間などもルーズに伸ばされて、予想外の費用を請求されるトラブルが発生しがちです。
後払い、成功報酬型の探偵が全て詐欺とは決して言いきれませんが、費用の支払いがどれくらいなのかわからないのは困りますよね。成功報酬型の探偵は調査が成功しなければ、その分の成功報酬は発生しません。ですが、人件費や経費、雑費は掛かった期間中の分を全て請求してくる探偵もいます。成功報酬と、人件費や交通費、雑費などの経費は別に請求されることがあるってことです。
証拠が掴めなかったら0円だと思っていた人から見ると、証拠が掴めないにも関わらず費用の請求をされるのは論外に感じるでしょう。そのせいで詐欺だと感じてしまうかもしれません。また、費用が後払いの探偵は調査期間を無駄に伸ばすトラブルも報告されています。
探偵社側の成功と依頼者側の成功の違いについて
成功報酬型の探偵は、『成功しなければ報酬はいりません!』という広告を大々的に打っています。あなたはこれを見た場合には、どんなことを思うでしょうか?「夫の浮気の証拠を掴めなかった場合は費用が発生しないのね!」と思うのではないでしょうか。
しかし、探偵側が考える成功とは、浮気しているにせよ、していないにせよ、結果が判明したということを『成功』と捉えます。たとえ浮気の証拠が掴めなかったにせよ、『浮気していないことが判明したので成功』と考えるわけです。ここで、依頼者側の考える成功とは大きな隔たりがあることが分かりますね。
先払いしたお金は返ってこない?クーリングオフは出来るの?
費用を先払いしたのはいいけれど、何らかの都合で調査を止めたい、お金を返してほしいケースが発生することも考えられます。例えば、夫が浮気相手と既に破局してしまった時などは、浮気調査は必要ないですよね。
通常、先払いしたお金は全部は戻ってきません。契約書にキャンセルする場合の返戻金の利率などが記載されていれば、それに則った形で若干の返金はあるかもしれません。キャンセルを申し出た日が調査開始日の何日前なのか、調査開始後なのかによっても違いがあります。
探偵も、あなたの調査に合わせて人員や車、機材を確保していますから、全額の返金は難しいはずです。しかし、探偵との契約は一部、クーリングオフが適応される場合もあります。クーリングオフが適用される場合は、契約後であっても全額返金されます。契約解除も可能です。
クーリングオフ出来るのはどんな時?
クーリングオフ出来るのは、探偵の事務所やあなたの家以外で調査依頼の契約を結んだときのみです。例えば、ホテルのロビーやファミレスなどで契約した場合は、『訪問販売』とみなされ、クーリングオフの適用があります。
探偵は、自社やあなたの家以外で契約する場合は『クーリングオフ適応契約書』を使って締結しなくてはいけないことが特定商取引法で決められています。この場合、書面を受領した日を含めて8日以内に、必ず書面をもって告知するようにします。そうすれば契約の撤回、解約が可能ですし、違約金の発生無しで返金が受けられます。
→「浮気調査が失敗したら返金できる?返金保証ってどうなの?」
全額先払いって調査が早く終わったら返金してもらえるの?
予想していた以上に調査が早く終わり、浮気の証拠が掴めた場合は返金などが受けられるのでしょうか?例えば調査に2週間かかると見込んでいたのに、1週間で終了した場合にはお金を戻してくれると助かりますよね。
この件に関しては、調査を依頼した探偵によって変わってきます。全調査日程の半分程度が終了していた場合は一切返金しない、または日割りで計算して返金してくれる探偵もいます。
とある探偵社では、通常の調査をしていて早く終了した場合は、余った時間分の返金を実施しています。早めに調査が終了しそうな場合は、返金制度を実施している探偵を選ぶと良いでしょう。
全額先払いしなのに調査が長引けば追加料金は取られる?
前もって調査予定を立て、概算で人件費や経費を算出して前払いしたのに、調査が長引いて追加料金を請求されることがあります。探偵業法で契約時には大体の人件費や経費、雑費などを見積もることが義務付けられています。しかし、あくまで予測であり、最終的にはどれくらいかかるのかは、やってみなければわからないのが現実です。
調査が長引けば、それにともなって調査員の人件費、車両代、燃料費、機材なども当然かかってきます。やはり調査期間が最初の予想より長引けば、調査料金が通常発生します。
とにかく前払いで探偵に調査依頼をするときは、諸経費込なのか、追加料金の有無を確認してから契約をするようにします。後にあなたが嫌な思いをしないためには、とても大切なことです。
→「探偵に頼んで勝手に追加料金を請求されない?水増し請求を防ぎたい!」
全額先払いがきつい人は依頼できないの?
全額先払いが大変な場合は、分割払い制で調査が出来る探偵に依頼するようにしましょう。いま、お金がないから・・と浮気調査を後伸ばしにするのは厳しいですよね。大手の探偵事務所はクレジットカードでの分割払いを実施しています。クレジットカードで分割払いできるかどうかを確認してみると良いでしょう。
また、浮気調査に費やすお金が心配、出来るだけ少額で済ませたいとお考えの方は、自分で証拠を集めてから依頼すると節約できます。女性と会う日が特定出来ればピンポイントでの短時間の浮気調査が可能になるからです。メールをチェックしたり、日記などをつけて夫が浮気するであろう曜日を特定したり、夫の動向を伺うと良いでしょう。
→「予算が限られてても浮気調査できる?20万円で探偵に依頼したい」
分割払いで浮気調査をお願いして、慰謝料を貰った後に払うことは出来る?
浮気が確実なものになり、慰謝料の請求をしてもすぐに支払われるとは限りません。最悪の場合は裁判に発展することもあります。また、浮気相手の女性がいたとしても、夫が既婚者であることを隠していた場合は、慰謝料請求の対象にはなりません。ですから、どれだけの慰謝料が、いつ頃手に入るかは不明な部分も多いものです。
慰謝料で浮気調査の代金を直接支払うのは難しいかもしれません。調査に着手している以上は、たとえ分割払いでも月々の支払いが発生します。確定すらしてもいない慰謝料の支払い後までは探偵も待つのは難しいです。
浮気調査は前払い制が多い!費用を気にしていいる人は分割払いを
特殊なサービスを提供する探偵は、様々な理由によって調査費用は前払い制が多いことが分かりました。しかし調査期間が長引けば追加費用が発生することもあるので、必ず契約時には追加費用は発生するのか、諸経費込なのかを確認する必要しておきましょう。
今すぐお金を用意できない場合などでも、クレジットカードで分割払いを実施している探偵もいます。費用面でのトラブルを避けるためには信頼できる探偵を選びましょう。