「浮気相手に慰謝料請求したい」「浮気をするような人とは離婚したい」「夫が浮気をしているので探ってほしい…」「浮気相手と別れさせて家庭を元通りにしたい」
そんな風に思ったときに、メールのやり取りやSNSのやり取り、電話番号やレシートを浮気の証拠として浮気相手やパートナーに突き付けたとしても、今の状況を変えることはできません。
なぜならあなたから見て浮気確定だと思っても、法的には浮気の証拠にはならず、言い逃れができてしまうからです。
浮気を解決するために一番重要になってくるのが浮気の証拠で、この浮気の証拠を抑えるのが探偵の主な仕事です。
浮気を相手に認めさせるには、浮気をしている現場の証拠が必要です。
具体的には待ち合わせからホテルの出入りまでを複数回抑えることで、法的にも使える確実な証拠になります。
ただ、あなたがしっかりとした探偵を選ばないと、「高額な費用を請求される」「法的には使えないような証拠になってしまった」といったトラブルの原因につながってしまいます。
なので、信頼できる探偵社に依頼するというのは非常に重要なことです。
このページでは探偵に浮気調査をしてもらう際に、どんな探偵を選べば失敗しないのか、その基準や選び方について詳しく解説をしています。
目次
ネットのHPで探偵を選ぶ時の基準
「夫が浮気しているみたい。探偵に調査をお願いしよう!」とあなたが思った時、まず最初にするのはネット検索ではないでしょうか。一昔前までは電話帳などで探偵を調べていたようですが、現在はほとんどの人がインターネットで情報を探るはずです。
どの探偵社のサイトも大変素晴らしいことを書いていますし、数もあまりにも多いため、どんな基準で選べばいいのかわからないですよね。立派なサイトだからといって信用できるかどうかは別ですし、悪徳業者だっていないとは限りません。ネット上の探偵社のHPでは、どんなことを確認すべきなのでしょうか。
料金表の記載はしているか・相場とかけ離れていないか
探偵と利用者の間に最も発生するトラブルはお金の問題です。『見積もり以上の料金を請求された』、『法外に高額な調査費用を請求された』・・ということも多く発生しています。まずは、HPに明瞭な料金表が記載されているかどうかに注目してください。
大切なのは浮気調査の相場とかけ離れていないかどうか・・ということ。探偵の調査料金は調査する日程によって変わってくるので基本的には1時間当たりの単価で考えます。
探偵業協会のアンケートによると、調査員2名の浮気調査1時間で最も多いのは20,000円から25,000円というのが最も多く、次いで15,000円から20,000円という金額になっています。
探偵業界で安いところは調査員1名あたり1人1時間6000円程度です。
この金額が浮気調査の1時間当たりの相場と考えて、あまりにもかけ離れていないかという点についても確認してみると良いでしょう。
「浮気調査○千円から~」「業界内最安値」等と言う言葉に惑わされるのはNGです。時間課金制の探偵であれば、「調査員二人1時間△万円」「経費込または経費別」「深夜・早朝料金」についての明瞭な記載はあるでしょうか?まずは料金表がHPに掲載されているかどうかがチェックポイントです。
ケースバイケースが多い浮気調査ですが、最低限の料金の目安などが記載されていない探偵社は避けるようにした方がいいかもしれませんね。
→「浮気調査の相場は?1日いくらかかるの?15万円は適正ですか?」
浮気調査は複数の調査員でしているかもチェック!
探偵といっても、私立探偵として運営している会社もあります。一人で調査をする場合、後ろから尾行をするので、顔写真が取れず、証拠能力が低くなってしまいます。
浮気調査をする際には安くなるから調査員1名ではなく、必ず2名以上で行ってもらいましょう。
事務所の住所や固定電話の番号の記載があるか
どんなに立派なHPを公開していても、本当に探偵として実績があるか、機能しているのかどうかは全く別です。
実際には事務所もなく、まさに幽霊会社同然の探偵社もあります。その中には前払いでお金を振り込んだ途端に、連絡が取れなくなってしまうという悪徳探偵も存在しています。
HPに事務所の住所や固定電話の記載があるかどうかというのは、大変重要なポイントです。
事務所も構えずに携帯電話だけで営業している探偵は、「信頼度」の面で大幅に問題があると言っても過言ではありません。いくら激安だったとしても、住所や固定電話の記載がない探偵は止めた方が良さそうです。
探偵業届出証明書や探偵業届出番号はあるか
探偵に限らず、会社のHPには必ず『会社概要』を紹介するページがあります。まずはそこを見てみましょう。会社の代表者の氏名や所在地、固定電話などの他に『探偵業届出番号』は記載されているでしょうか?
探偵業を営むにあたり、必ず地域の公安委員会に届出をしなければいけないことが、平成19年6月に施行された「探偵業法」で定められています。この届出をした証が『探偵業届出番号』になります。
HPを公開していて信頼のおける探偵であれば、必ず届出番号の記載があるはずです。また、事務所には必ず目立つ場所に『探偵業届出証明書』を提示しなければならないという法律もあるので、事務所に行った際にも確認しておきましょう。
運営歴が長い探偵社かどうか
各都道府県の公安委員会に現在届出をして営業している探偵は、現在5,000以上もあります。内訳としては法人として探偵業を行っている業者は約20%、それ以外は個人で探偵をしていると考えられます。
また、毎年のように新規での届け出が1000件以上、廃業も800件以上もあり、出入りが激しいという特徴があります。ですから、営業1年未満のほとんど実績のない会社が、業界全体の五分の一程度も存在しているということになります。
探偵届け出番号から見る信頼できる探偵
探偵業届出番号が記載されていれば、どの程度の運営歴があるか分かります。番号は8桁ありますが、それには意味があり、運営歴も大体分かるので確認してみると良いでしょう。
先頭の2桁は届出をしている地域の番号になります。東京都の場合は30、大阪であれば62というように、地域を判別する番号です。
3桁、4桁目の番号は届出をした年度を意味します。平成19年(西暦2007年)に施工された法律なので、もっとも早い番号は07になります。3007△△○○号でしたら、東京に2007年に届出をしているということになるでしょう。つまり、法律が出来た時には既に営業をしていた、ある程度実績のある会社だということが考えられます。
例えば3015○○××号だった場合は、東京の公安委員会に2015年に届出をしている探偵なので、新規参入組であることが分かります。まずはHPで探偵届出番号が記載されていたら、3桁4桁目の数字に注目してみてはいかがでしょうか?
アフターサービスがあるかどうか
探偵に夫の浮気調査をしてクロだったことが判明したとします。でも、「ここから先、どう行動していいか分からない・・」という方がほとんどでしょう。あなたもきっと、「証拠は揃ったけど、どうしよう。」と悩むはずだと思います。夫とやり直したいから浮気の証拠を突きつけても開き直られて終わりじゃ意味ないですよね。
慰謝料が欲しい、または離婚したいと思っても、どう証拠を有効活用したらいいのかなんて、分からないと思います。
信頼や実績があり、長く続いている探偵はアフターサービスやアフターフォローがしっかりしています。あなたの要望に合わせて浮気問題を解決までサポートしてくれます。必要があれば弁護士の紹介なども積極的にしてくれるでしょう。
これらのサービスも無料でしてくれる探偵もいるので、浮気調査後のアフターケアがあるかどうかも重要な選択肢ですね。
電話やメールで探偵を選ぶ時のポイントを教えてください
まず最初に探偵にコンタクトを取る時は、ほとんどが電話やメールでの相談になるはずです。その際に注意すべきポイントがあるので、ぜひ参考にしてください。
調査料金の目安や料金体系について聞く
まずは調査料金の目安や料金体系について必ず聞くようにしましょう。信頼のある探偵は料金体系や調査料金が明瞭であるという特徴があります。説明が曖昧だったり、目安の調査料金に不審な点があれば、疑った方がいいかもしれません。
ただ、浮気調査にいくらかかるかということはあなたの状況がはっきりしてから出ないと教えてもらえないことがあるので、注意しましょう。
→「予算が限られてても浮気調査できる?20万円で探偵に依頼したい」
事務所以外で会うことを迫られないか
実際に詳しく見積もりを取る場合は、探偵と直接会って契約書を交わす必要があります。この際、「お客様の近くまで出向きますので、ファミレスで会いましょう」「ホテルのロビーでお会いしませんか」等と言う探偵はあまり信用が出来ません。
実はこの場合、事務所を構えていない、公安委員会に届出もしていない違法な探偵である可能性が高いとされています。
探偵業法には「事務所の見やすい場所に探偵業届出証を提示すること」が定められています。たとえ提示していたとしても、見えにくい場所に貼っていればアウトという厳しい法律です。
ですから、まずは探偵業届出証が事務所に提示しているかどうかを確認することが、大切なのです。
違法な業者は事務所がない、またはあっても届出をしていないために届出証がないということも考えられます。親切ぶって事務所に招かず、ほかの場所であなたと会おうとする探偵は怪しいと言えるでしょう。
探偵と面談するときにチェックするポイント
電話やメールで「この探偵となら会ってもいい」と思ったら、次は直接事務所へ行って相談することになります。では、直接会った際のチェックポイントをご紹介しましょう。
見積もりについての説明はあるか
あなたの相談内容を吟味して、探偵は見積もり額を提示してくれます。
この見積もり額について、細かい説明をしてくれるかどうかを確認してください。「大体100万円ですね」「50万以上はしますね」と大雑把な説明だけで、明細を説明しない探偵はトラブルの原因になるので気を付けましょう。
調査員は何人か、調査時間や日数はこれくらい、経費や雑費などの見積もりはこの程度・・などと細かく説明の有無があるかどうかは重要なポイントです。説明のない業者は悪徳と断定して、相手にするのは止めた方がいいかもしれません。
HPの料金表と違いはないか
HPの料金表と探偵の見積もりの単価が変わっていないかどうかについても、確認する必要があります。「自分が想像していたものを大幅に上回る単価で計算されて驚いた」という事案も多く発生しています。HPの料金表は客寄せをするための嘘の表示だったというケースもあるので、注意が必要です。探偵事務所に行く前には、必ず料金表のページをコピーして持参するようにしましょう。
→「探偵によって見積もりが違う!料金の差はどこから来ているの?」
報告書のサンプルを見せてもらえるか
実績のある探偵は、必ず調査報告書のサンプルを見せてくれます。やはり、慰謝料の請求や有利に離婚するためには、しっかりとした報告書が必要になるからです。
せっかく浮気調査をしたにも関わらず、写真の画質が悪い、車のナンバーがぼやけているなどのずさんな報告書だったために裁判で闘えなかった、証拠として採用されなかったということも実際にある話です。
報告書のサンプルを確認し、どの程度詳細な報告があるのか、画像や動画の明瞭さについても見極める必要がありそうです。
契約書を交わすかどうか
正規の探偵であれば、あなたの調査を受けるにあたり、必ず事前に契約書を交わすはずです。これは探偵業法でも義務付けられており、違反すれば業務停止という重い処罰が待ち受けています。ですから、まともな探偵であれば、まずは契約書を交わすと考えられます。
時には「あなたの調査であれば簡単なので、今すぐやりますよ」「契約書を交わすのは時間がかかるので、なくても大丈夫」等と言葉巧みに契約書を交わさない探偵もいるようです。お金を前払いしたにも関わらず、一切の調査が行われなかったとしても契約書がなければ泣き寝入りするしかない・・なんてことも発生する危険性もあります。
「私の調査は数時間で終わりそうだし契約書はいらないわ」と思っても、必ず契約後に調査を開始するのがルールです。契約書を出さない探偵には、依頼しないようにしましょう!
相談する時に質問した方がいいことは?
探偵の事務所に行ったときに、必ず質問して確認してほしいことがあります。後で慌てないためにも、質問してクリアにしておくべきこととは、どんなことなのでしょうか?
返金やキャンセル、日程変更の場合はどうなるか
浮気調査開始後に多く発生するのが、返金やキャンセル、日程変更時のお金の問題でしょう。例えば「予定よりも早く浮気調査が終了した」、「夫が浮気相手と喧嘩別れしたので調査しなくていい」「浮気すると踏んでいた日に親戚の不幸があり、予定が変更になった」などの事態が発生した場合は、どうなるのかという点ですね。
会社によって対応は様々で、早く終わった分は返金する探偵もいる一方で、一切返金しないなどいう探偵もいます。キャンセルや日程変更に関しても会社によって異なるのが実情です。
どんな件に関しても親身に丁寧に説明してくれ、あなたが納得することが出来る条件の探偵を選ぶようにしましょう。
途中経過の報告をしてもらえるか
途中経過の報告の有無についても、契約前に教えて貰うようにしましょう。途中経過がないと、調査の進展が分からないですし不安ですね。「もう少し調査してほしい!」「調査の延長をしてほしい」とあなたが思った際に指示が出来ず、中途半端なもので終わることも考えられます。
また、もう証拠は揃っているはずなのに、「追加調査が必要だったので、延長しました」等と勝手に調査の延長がなされ、別料金を請求される可能性もありますね。ただし、あなたの精神状態が不安定で途中経過を知らせることにより、調査に不都合だと判断する時もあるようです。様々なケースを想定して、途中経過は通常あるのか、不都合な時とはどんな状態なのかについて確認をしておきましょう。
追加料金や経費が発生するのか
予算を見積もるのが最も難しいのが、追加料金や経費と言えます。あくまでも予想であるため、『予想外の事態』が発生した時は、大幅にオーバーすることも考えられます。ですが、追加料金や経費がどれくらいなのか・・という概算がなければ、調査の依頼もしにくいですよね。
例えば、浮気すると思っていた時間は飲食するだけで終わり、調査の終了間際の時間になってラブホテルへ夫が向かったとします。あなたとしては当然、動かぬ浮気の証拠を得るために調査時間の延長をお願いしたいと考えるはずです。では、この際に追加料金が掛かるのか、または掛からないのかの確認も必要です。
また、電車で移動すると予想していたのに、自家用車で浮気相手と遊びに行ったときは、車両代や燃料費、またはタクシー代などの経費が追加されることもあります。見積もりの金額には経費は一切含まれていないのか、経費込なのかによって金額が大幅に変わると考えられますね。
時間課金制の浮気調査であっても、1日のパック料金で追加費用が掛からない場合や、経費の上限を設定して予算に組み込まれている場合もあります。出来るだけ別料金が掛からず、経費込の予算で提示してくれる探偵を選びましょう。
→「探偵に頼んで勝手に追加料金を請求されない?水増し請求を防ぎたい!」
ちょっと怪しい?今すぐ契約したくない時はどうしよう?
せっかく会って話を聞いたのはいいのですが、「なんとなく怪しい」「どうも納得がいかない」と感じた時はどうしたらいいでしょうか?「早く調査しないと大変ですよ」「今すぐ契約してください」等と迫られた場合の対処法について考えてみましょう。
直接断りにくい、何となく怖い・・感じたら、「いったん家に持ち帰って検討します」と言ってその場を離れましょう。
浮気で悩んでいると視野が狭くなってしまいがちです。探偵に「今すぐ契約しないと浮気相手に取られてしまいます」みたいにあおられて不安に感じても、しっかりと「一旦家に帰って考えます」といえる勇気をもって探偵に会いましょう。
最もダメなのは納得できないのに契約してしまうことです。少しでも変だと感じたら、まずは再検討することが大切ですね。
探偵の実績や対応、料金提示の明瞭さなどを確認し、変だと思った場合は再考を!
日本中に5000件以上もいる探偵ですから、どこを重要視して選べばいいのか分からなくなってしまう時もあるでしょう。でも、今回ご紹介したことに注目してひとつずつ確認していけば、どこの探偵が信頼できるのか分かってくるはずです。
少しでも疑問点があれば契約前にクリアにして、納得してから契約締結するようにします。早く調査したいからといって焦り、間違った探偵選びをしてしまえば、後でもっと悲しい思いをするのはあなたです。
怪しいと感じた場合は絶対に契約せずに、再考するか家族や友人などに相談して意見を聞くといいかもしれませんね。